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内容説明
フェルメールが描いた女性の表情から、あなたは何が読みとれる? アートを分析する力は、仕事にも活かせる! バイアスにとらわれない洞察力、重要な情報を引き出す質問力、確実に理解してもらえる伝達力、失敗しない判断力――FBIやCIA、大手企業などで実践されている手法を身につけよう。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ジョンノレン
55
名画解読とあるが審美目的ではなく、企業職務や軍事警備またはサバイバルや人生そのもの、現実を精緻に捉える能力を高めるためには、アート鑑賞のアプローチがとても役立つという話。思いの外吸い込まれ、たっぷり学ばせて貰えた。視覚情報を得るためには脳の25%と神経経路の65%以上が使われ、他の知覚よりはるかに多い。普通の見方に揺さぶりをかけ心をざわつかせる作品は脳にとって最高の刺激。知覚の技法は4つのA、観察(Assesse)分析(Analyze)伝達(Articurate)適用(Adopt)。→2025/04/12
Aki
43
自分の中では近年稀に見る気づきの多い実用書であった。「観察」「分析」「伝達」「応用」と章立てもこれ以上ない程わかりやすく、名画や写真を題材に客観的な観察から導かれる驚くべき事実の数々に圧倒されるよう。また自分がいかに主観的な見方、伝え方をしているかに気付かされた。原題のVisual Intelligenceが秀逸。邦題は絵画鑑賞ガイドと誤解されそうでもったいない。筆者のセミナーもぜひ体験してみたい。近年読んだ実用書ではベスト。2017/12/21
なつ
37
美術作品を観察力を培うために活用する。FBI、CIA・・・諜報員や軍隊でもこの訓練は採用されているとのこと。アートを鑑賞ではなく読解することにより、コミュニケーション能力、仕事力を向上させる。その発想は考えたことがないので驚きの連続です。見ているようで見てないことは私もよくあることに気づかされました。解説も理論を踏まえ説得力があり、ためになります。2021/01/22
さきん
31
絵画、作品をくまなく観察することによって、思い込みや見落としを見つける。これは、限られた情報の中、判断をしていく現実世界に役立つと著者は説く。また、同じ作品からも社会的立場や環境、状況によって見える物や注目する優先順位が変わってくるなど現実世界に役立ちそうな見方をアートを通して紹介していく。2017/01/26
デビっちん
30
美術館に行く面白さがわからなければ読むべき本。なぜなら、絵画や彫刻の技法や技術、歴史的背景を学ぶのではなく、目そのものの使い方を学べる本だから。見ることから観察することへ。タイトルと説明文で、観察したことの答えあわせができるのです。細部まで観察して表現することで、発見力や表現力が鍛えられます。それはすなわち、新しい目を手に入れることと同じです。2020/02/22