中公新書<br> 細川ガラシャ キリシタン史料から見た生涯

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中公新書
細川ガラシャ キリシタン史料から見た生涯

  • 著者名:安廷苑【著】
  • 価格 ¥880(本体¥800)
  • 中央公論新社(2016/10発売)
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  • ISBN:9784121022646

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内容説明

明智光秀の娘として生まれ、細川忠興の妻として非業の死を遂げた細川ガラシャ。神父に宛てた書翰をはじめ、海の向こうのイエズス会史料にも、彼女の記録は遺されている。本書は、それらの史料をひもとき、ガラシャの生涯に新たな光をあてる、意欲的な試みである。父光秀の謀叛、秀吉によるバテレン追放令、関ヶ原の戦い直前に襲った悲劇。キリシタンでありながら最後に死を選択した、彼女の魂の真の軌跡に迫る。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

喪中の雨巫女。

16
《私ー図書館》熊本にあるガラシャの墓参りを亡き旦那としたことがある。同じ山に旦那の墓もある。母の蔵書の三浦綾子さんの『細川ガラシャ夫人』を中学生で読んだあと、NHKの大河ドラマ『黄金の日々』を観て感動したのな懐かしい。2014/11/26

Toska

12
著者はキリスト教史の専門家ということで、従来とは異なる視点からガラシャの生涯(あるいは彼女が生きた戦国時代そのもの)に光が当てられている。結婚離婚を繰り返し、すぐに自害するなどキリスト教道徳とはかけ離れた当時の日本人に対し、イエズス会は意外なほどその伝統を尊重していた。キリスト教に限らず、こうした柔軟さがなければ世界宗教など務まらないのだろう。ガラシャの信仰は、キリスト教と日本の武家文化が触れ合うホットな事例であった。2023/02/04

フランソワーズ

9
著者は、16・17世紀の日本・中国のカトリック教会の婚姻問題を専門とされているキリスト教研究家。そのため、日本中世史研究家にはない、細川ガラシャの実像が論述されていて、とっても参考になリました。特にガラシャが死に際してとった行動、他人(家老小笠原少斎)に自分を殺させることが果たして自殺にはならないのかという、ある意味で自然な疑問に対して、当時の状況とイエズス会の立場を踏まえての宣教師オルガンティーノの対応には納得させられました。2021/11/20

Porco

9
著者は韓国出身で、16〜17世紀の日本と中国におけるカトリック教会の婚姻問題を専門にしている学者ということで、他ではなかなかお目にかからない視点で論が進み、面白かったです。離婚や自害という問題について、戦国時代の日本の現実を目の前にしたイエズス会の宣教師たちはどう対処したのか。今の人にはほとんど意識されませんが、当時としては非常に重大な問題だったに違いありません。2015/06/12

真朝

5
自分にとっては、少し難しかったけれども、物語では分からなかった、細川ガラシャという人物がしっかり見えてくる様な感覚でした。2017/04/15

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