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内容説明
一見煌びやかな街でも、みんな幸せそうに見えても、人知れずどうしようもない思いを抱えている人がいます。寂しさ、悲しみ、焦り、後悔…心の中をぐるぐる回る。そのあとは?その人たちの気持ちは、一体どこに行くんだろう? 落ち葉の吹き溜まりみたいに、そういう気持ちが集まるところがあって、静かに軽くなって昇っていけばいいのに。 そんな風に思っているところに、街灯くんがヒョコヒョコやってきてくれて、このお話ができました。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
やすらぎ
149
夜の街を照らす街灯が主人公の物語。ここでもあそこでも必要とされなくなって、自らが輝く居場所を探している。照らすことしかできないけれど、きっと必要とされるところがあるはずだから。都会にいると輝く存在が多すぎて気づかないけれど、たったひとつの灯りが不安や孤独を和らげてくれたりする。暗ければ暗いほど小さな光でも遠くを照らすことができる。その明かりに向かって歩こうと思えたり、その下で立ち止まって考えてみたりする。そんなとき、聴こえていないだけで、街灯の想いが届いているのかもしれない。この絵本を読んで、そう思えた。2024/12/07
Roko
30
世間の人たちがキラキラして見えて、自分だけダメだってしょげている人の気持ちを、がいとうさんはわかってくれたのよね。だって彼だって同じような気持ちでいたから。まぶしすぎる光より、がいとうさんのような、ほんのりと明るい優しさが必要な人がいるのよ。まっすぐ家に帰りたくないけど、ここでホッとしてからならきっと帰れる。そんな人たちの力になれたみたいよ、がいとうさん。広場にポツンと置かれていたベンチさんとも仲良くなれそうだし、ここがきっと、あなたがいるべき場所なのよ。#がいとうのひっこし #NetGalleyJP2024/11/08
anne@灯れ松明の火
21
新着棚で。ネットご紹介。ひっそりと辺りを照らしていた街灯は、周りに立派な街灯が増え、居場所をなくす。自分を必要としてくれるところを探して歩くが、なかなか見つからない。とうとう寂れた広場のベンチの隣に立ち止まった。そのベンチには、心の疲れた人がやってきて……。街灯を擬人化したことで、その失敗もどこかほのぼのとしたものになっている。おそらく誰もが街灯に自分自身を見出す。あなたの居場所はどこかに必ずあるというメッセージが、心に灯りをともす。山田彩央里さん初絵本だそうだ。次作が楽しみ。絵は山田和明さん2024/12/04
今庄和恵@マチカドホケン室コネクトロン
17
夜がテーマのシリーズらしい。がいとうは「街灯」。夜を照らす灯りも色々。求められるものの変化により、居場所を失っていく「がいとう」。幾度かのひっこしを経て、「がいとう」ならではの場所にたどり着く。「がいとう」にしかできないことを求める人たちが集う場所を照らすために。夜って黒じゃなくて青なんだな。2025/06/18
もちこ
16
全体的に濃い紺色の世界。その中に小さく灯る街灯の優しい光。 絵を見るだけでも、心が静かになって、癒されていく。 今や街は街灯がいらないくらい明るくなって、邪魔者扱いをされるようになった街灯は、居場所を求めてさまよいます。 たどり着いた先で出会う、同じく寂しい思いをしている人や物たち。 みんながどこかでホッとできる居場所を見つけられますように…という願いが伝わってくる絵本でした。2024/09/30
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