アーセン・ヴェンゲル - アーセナルの真実

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アーセン・ヴェンゲル - アーセナルの真実

  • ISBN:9784491032658

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内容説明

1996年に監督に就任したときは、誰も彼のことを知らなかった。大学教授のような風貌のフランス人は、誰よりもフットボールに精通していた。スキャンダルに揺れ、停滞していたチームを立て直すべく、彼は練習や食事、そして戦術を一新した。生まれ変わったチームは、観る者すべてを魅了する美しいフットボールを披露するようになった。1998年、国内リーグとFAカップで優勝し、二冠を達成。彼は瞬く間に時代の寵児となった。彼は故国フランスから無名だが才能溢れる選手たちを次々と獲得した。パトリック・ヴィエラ、ティエリ・アンリ…。多国籍の選手で構成した最強のチームを作り上げた。2002年、チームは再び二冠に輝くと、2004年には前人未到の快挙となる無敗優勝を遂げた。しかし、アレックス・ファーガソン率いるマンチェスター・ユナイテッドや新たなビッグクラブ・チェルシーの台頭によって、チームは優勝から遠のくことになる。さらに、ライバルがスター選手を獲得していく一方で、自軍の主軸は次々と出て行ってしまった。低迷するチーム、不満の声を上げ始めるファン。苦悩に満ちたチームづくりが続く。復活の兆しが見えてきたのは、やはりスター選手の獲得だった。ドイツ代表メスト・エジルをはじめ、アレクシス・サンチェスなどが加入。チームは再び勢いを取り戻し、トップ争いに絡むようになる。そして、2014年と2015年にはFAカップ優勝を遂げる。監督就任20周年となる記念の2016年は、久しぶりに2位につけている。彼には哲学がある。「勝利をもたらすだけでなく、人々に美しいものを見る喜びを与えること」彼は常にそのことを考え、実現してきた。これは、フットボールの歴史を変えた革命家と名門チームのすべてを描いた物語である。

目次

目次 

はじめに

第1章 無名の外国人
第2章 フランス革命
第3章 帰化英国人
第4章 栄光の試合
第5章 インビンシブルズ

第6章 UEFAチャンピオンズリーグ
第7章 誘惑
第8章 無冠の日々
第9章 流出
第10章 宿敵
第11章 メディアとの関係
第12章 インテリジェント・ワン

第13章 ファンの声
第14章 新しい夜明け
第15章 2014年FAカップ優勝
第16章 トレーニングと戦術
第17章 2014年夏
第18章 結論
第19章 聖トッテリンガムズデイ

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Isamash

21
デイリー・ミラーのジョン・クロス記者による2015年出版著作訳本。アーセナルでヴェンゲルがリーグ優勝が長期無いのに何故長期に渡って監督をできたかの謎が解けた気がした。今年アーセナルは好調だが、その主体は内外の若手で、ヴェンゲルの若手育成精神は今も生きているとは言えそう。ただ、モウリーニョ監督との対立は、向こうが結果を出しているだけに分が悪いし、勝利のための戦術構築や采配という点でも負けている気がする。とは言え4か国語を話せる超インテリで、何人もの若手選手を一流とし、多くの選手に慕われているのは納得できた。2023/01/20

Akio Kudo

2
★★★★ 長い。とにかく。インビンシブルの栄光から、晩節まで興味深くアーセナルの歴史とベンゲルの栄光を語る本。2021/04/06

ご〜ちゃん

2
「成功者とは、意欲のある人ではなく、意欲を持続させている人です。元旦にダイエットを始める人は大勢います。1月半ばでやめてしまう人もいれば、6月半ばで諦める人も、ずっと続けていく人もいるでしょう。我々の関心は、ずっと続けていけるかどうかにあります。なぜならそれが、成長するスポーツ選手には必要だからです。」というベンゲル監督の見解は明瞭であり、そこを目指してずっとアーセナルの監督を続けてきたのだと思う。2016/11/19

ワッカーパパ

2
”今シーズンのARSENALは行けそうな気がする”と思って何度裏切られたか。それでもヴェンゲル率いるGunnersは最も好きなfootballのチームである。ヴェンゲルとARSENALの20年を振り返るにはとても良い本。当時珍しかった英プレミアリーグでの外国人監督としての心地悪さから、無敗優勝(”インビンシブルズ”)を経て、新スタジアム建設費用を睨んで限られた資金での選手獲得の苦悩、マスコミやファンとの確執、そして9年ぶりのトロフィー。本当に山あり谷ありのロンドンにおける監督人生。今シーズンこそは行ける!2016/11/04

nonta09

1
ヴェンゲルは好みが分かれる人間だと思うが、新聞記者らしくかなり公平に描かれていると思う。 インビシブルズからモウリーニョとの喧嘩まで、激動の時代だったなアーセナル。2021/05/27

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