内容説明
会社勤めのデザイナーとしてキャリアを積んだ芦村タヨリさんは、今が娘盛り。日本酒で作った自家製化粧水でお肌はピカピカ、相手の男次第でハタチから三十五まで幅広く年齢のサバも読めます。ちょっぴり落ち込んだりしても、「アラヨッ」の掛け声もろとも、優雅に軽やかにピンチを乗りこえてしまう、その素敵に元気な独身生活の秘訣とは? ハイミスの魅力あふれる連作長編小説。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
優希
86
面白かったです。ハイミス女性の溌剌とした姿がまぶしくてたまりませんでした。そしてとにかく笑えます。キャリアもあって今が魅力満載のタヨリさん。自家製化粧水でお肌をケアし、男性を手で転がし、落ち込んでも「アラヨッ」と乗り越えるのはなかなかできることではありません。優雅に楽しむ独身ライフに憧れすら感じますね。こういう話はおせいさんだから書けるんだろうなと思います。読むと元気が出てきます。明日に向けて、今日を「アラヨッ」と乗り切りましょう。2017/07/19
優希
58
再読です。ハイミスの溌剌とした魅力にあふれた物語。キャリアもあり、輝いているタヨリさんがいいですね。自家製化粧水で肌はピカピカ、何かあれば「アラヨッ」と乗り越えるのが凄いパワーの持ち主だなと思わされます。優雅に何でもこなしてしまうのですね。元気な独身を楽しんでいるからこその日々が眩しかったです。2018/11/24
優希
43
何かあっても優雅に「アラヨッ」と乗り越えるタヨリさんに憧れます。キャリアを積んできて今が女の盛り。元気な独身生活を楽しんでいるのが良いですね。ハイミスの溌剌とした魅力を感じずにはいられません。まさに眩しく夢のように日々を過ごしているように思いました。2024/02/18
ほほほ
26
実家の本棚から適当に抜いてきた本。なので適当に読み終えちゃいました。35歳、独身未婚女性の楽しいシングルライフがのびのびと書かれたお話。日本国内の僻地への一人旅や、休日の過ごし方や美容法とかは女性誌読んでるみたいな気分。1980年代終わりから90年代初めにかけて発表された連作みたいなのでバブル期が舞台なのかな?仕事も恋愛も気持ちいいくらいに謳歌してる主人公なんだけど、なんとなくついていけなかった(笑)でもさすが田辺聖子さんで、終盤にちゃんとしたおさまりどころを用意してくれていて、結果、読んで良かった!2014/06/29
佐島楓
11
田辺聖子さんのファンになった。主人公がすごくあっけらかんとしていて、艶っぽいはずのシーンもべたべたしない。何よりパワフル。二十年くらい前の作品なのだろうけれど、働く独身女性に対する風当たりは今もあまり変わらないのではないかと思う。二十代最後に読めてよかった。私も読了後、しばらくインチキな大阪弁でひとりごと言ってたような・・・。2011/08/03