内容説明
ユダヤ系でありながら熱烈な愛国者にしてゲオルゲ派。迫害と亡命。二十世紀の矛盾そのものを生きたかのような著者の法外な学殖と情熱は、王権表象の冷徹な解剖に向けられた。王は死んでも王位や王冠、王朝は存続する。その自然的身体とは独立して存在するように見える王の政治的身体は、いかにして産出されたのか。王権の政治神学的・象徴的基盤は西欧の歴史の中で、どのように編制されたのか。本書には、問題提起とシェイクスピア『リチャード二世』論に始まり、キリスト論との類比、法学的思考の浸透とその影響、王を神秘体の頭と捉える政体有機体説に説き及ぶ、第五章までを収録する。全二巻。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
∃.狂茶党
18
法制上の王の位置付けを巡るあれこれ。 国家の装置としての王と、生身の個人としての王、キリスト教神学が入り込んで、絶対者なのか絶対者の息子なのかなどなど。 まだ上巻ですが、四割以上注釈であり、刈り込まれた枝葉が膨大であることを示す。2025/09/18
roughfractus02
8
王の政治的身体と自然的身体を分けるという国王二体論について、本書は序盤にシェイクスピア『リチャード2世』の議論をその具体例として示すところから始まる。歴史は中世から近代への移行を教会権力の弱体化とともに王権が力を得たと説明する。一方、中世の瑣末に見える論理が繰り広げられる法的文献や王権を表象する図像を詳細に読み解く本書は、歴史を遡りつつ神と人間の子であるキリストの受肉にその相似を見出す。さらに折り返すようにして神学の受肉に関わる聖性の議論が法学での王の身体の法人化の議論(政体有機体論)に変容する様を辿る。2024/02/11
ハチアカデミー
6
(評価は下巻読了後) 王の二つの身体とは、すなわちその人そのものを指す自然的身体と、王という立場によって付される政治的身体である。その二つの身体が、社会的にどのような言説によって形作られているのかを考察する。シェイクスピアのリチャード二世を素材に問題のありかを提示したのち、キリストの二つの身体→法による権力の根拠付け→政治国家における権力の根拠付けと論が進む。キリストの場合と王(権力者)の場合を、類推によって結びつけつつも、死せる存在である一介の人間が、神聖を帯びることの謎を提示し上巻終わり。下巻に続く。2012/12/02
いなお
2
面白いし註釈が『開かれた社会とその敵』並みに厚い/雑な感想だけども、十字軍の頃に殉職を肯定した西洋が人権意識(ともしかしたら資源の考え方の変化?)を持ちダンケルクの退却を喝采したのと我が国を比較してしまい気分が重くなった2024/05/15
あくび虫
1
とりあえず惰性で読了したけれど、流し読みではなんのこっちゃでした。2025/09/10
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