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内容説明
2016年の北海道新幹線・新青森~新函館北斗間の開業をもって、2010年代の開業が一段落となる新幹線。約半世紀にわたって、新幹線はどのような経緯で建設されてきたのか。新幹線を開業させた国鉄総裁が「東海道新幹線以外はつくってはいけない」と言った理由とは。開業時と比べ50~80キロも最高速度が上がった東海道・山陽新幹線の秘密。北海道新幹線が史上初めて挑む難題。これから建設予定の新幹線、そしてリニア新幹線の命運は?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
かさ
3
1〜4章では新幹線および鉄道について詳細な数値が羅列されているが数値を見てもピンと来ないので割と読み飛ばしました。営業・サービス編と副題のついた5章、新幹線の現実とこれからと題して新幹線建設の経緯、フリーゲージトレインについて述べた6章は関心のある内容だったので勉強になった。新幹線に関わる人、組織がそれぞれどのような立場、役割を持っているのか知ることができる。全章を通して筆者の鉄道愛を感じた。2016/05/10
ルヴナン
1
JRの犬、新幹線への愛に眼を曇らせた、いわば奴隷だ。随所でJRの方針を弁護するための苦心が伺える。旅客数の推移を隠しているのが致命的、現状分析も無しに未来なんて描けはしない。リニアは不採算になるばかりか、東海道新幹線をも傷めつける。2016/05/08
mol
0
新幹線の歴史、技術など様々な知識が詰まった勉強になる本。東海道新幹線や東北新幹線が走る都市部では開業からしばらくして騒音など環境をめぐる苦情や裁判があったと思い出した。今やそんな声は聞かない。都会の人は新幹線が当たり前になり、地方の人にとっては何でもいいから新幹線に来てほしいという一種の信仰のようになっているかもしれない。新幹線のような高速列車は本当にありがたいものなのか。建設・維持コスト、オンライン会議やメタバースなどのデジタル技術、ツーリズムの傾向など様々な観点からもう一度考えてみたいと思った。2025/03/10