内容説明
東京オリンピックを控え東京湾警備拡充のため水上警察署が新設された。配属された現場一筋の熱血刑事・碇拓真は無人島の第六台場で白骨死体を発見、事件に絡み暗躍する半グレ集団の尻尾を掴む。一触即発の不安の中で迎えた、都知事臨席の水上観閲式での迫真の警備艇追跡劇! 東京湾岸に勃発する凶悪事件に立ち向かう、水飛沫散る東京湾岸水上警察サスペンス。
目次
プロローグ
第一章 異動
第二章 無人島
第三章 水曜日
第四章 予行演習
第五章 数字
第六章 水上観閲式
第七章 祭りの代償
エピローグ
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
absinthe
208
ハラマキシリーズの作者によるこれまた元気の良い小説。ハラマキほどぶっ飛んでなく、安心のクオリティ。途中、陸上の話ばかりであれ?と思っていたら後半のアクションはabsinthe好みのスケール。最後、犯人を追い詰めるのは主人公と半裸の美女!しかも美女はオイルまみれで黒下着。ヤバイ、この作者、男性読者が何に喜ぶか知り尽くしている。リアリティ?整合性?そういう言ことは客を喜ばしてからいうんだよ。2019/02/08
ma-bo
92
東京オリンピックを控え5年間の期間限定で新設された水上警察署が舞台のシリーズ第1作目。シリーズの最新刊は読了済だけどあまり覚えていないな😅吉川さんの作品らしく恋愛要素が絡んできます。2作目を読んでみてから追っかけて行くか決めようかな🧐2024/02/17
Yunemo
80
5年限定の臨時水上警察署ですか、現実問題を踏まえて興味が湧きます。カーチェイスに勝るボートチェイス、状況を頭に思い浮かばさせるこの緊迫感、半端じゃありません、まさに波動という表現そのもの。それにしても福祉施設の実態、これは本当に現実問題。追い詰められたいわゆる弱者が引き起す事件、冷静に見通せば、本来の事件そのものは、解決できない福祉問題にあること、何だか虚しさばかりが。これはこれで。ただ、観閲式妨害の動機は何でしたっけ?今後、水上と陸上との違いがどう表現されるのか楽しみ。著者の描く登場人物達の人間模様も。2016/11/26
えりこんぐ
69
吉川さんにどハマり中で、新しいシリーズに手をつける。東京オリンピックの5年限定で設置された水上警察が舞台。ハラハラするボートチェイス、痛そうな格闘シーンももちろんある。そして恋愛要素も欠かせない。面白かった! 碇、日下部、礼子の関係はどうなって行くのかな。野心まみれでちょっとイラつく日下部は、自作では変わっているのかな。にしても、吉川さんは40代のベテランモテ男設定が多いw【積読40】2020/07/11
ナミのママ
66
【警察・探偵週間@月イチ】初読みの作家さん。東京五輪開催のため、5年限定で開設された臨時警察署、という設定が面白そうで読んでみました。主人公はやんちゃな刑事二人。事件の謎より、海上でのバトルが面白くてスリルありました。男性刑事に女性警官が絡んだ恋愛部分が、警察小説にしては比重多いように感じます。シリーズの第一弾でしょうか、続編が出たらまた読むと思います。2016/09/19