内容説明
伝説の元暴力団員・奥園が設立した自動車解体工場は裏では窃盗を繰り返していた。
が、社員を想い、奥園が裏稼業から手を引こうとした矢先、ヤクザ時代の因縁の相手の縄張り荒らしに気づく。
裏切りの疑惑。背後で蠢く謎の敵対者。微かな雑音が亀裂となり血で血を洗う巨大抗争に変わる時、男たちは問う。
「所詮ヤクザは堅気になれないのか?」
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Taka
60
初読みの作家さん←だと思ったらもぐらシリーズの方で、2作目でした?スピーディでスリリングな展開に引き込まれて一気読み。設定や起こる出来事はマジあり得んやろー!って思うけど、アクション系ハードボイルドな読み物としては大変面白い!他の作品も読んでみよう!2018/09/11
ナミのママ
58
【男祭り@月イチ】初読みの作家さん。噂に聞いていたとおりのバイオレンス作品でした。アウトローなVシネマ作品という感じでしょうか。元ヤクザが自動車解体業を営み、裏稼業から足を洗おうとしたところで・・というストーリー。テンポが早く読みやすいです。じっくり味わうというより、さらーっと読んでスカッとしました。暴力シーンが苦手な人はダメかもしれません。2017/06/21
きさらぎ
46
前半は、動きが少なく物足りなかったけど、ラストはいつも通りの暴力&ドンパチ。そしてたくさん人が死ぬ・・・毎度毎度、暴力シーン描写の引き出しの多さに感心します(笑)激しいシーンの後のあのラスト、痛快です。2017/02/03
ミスターテリ―(飛雲)
29
物語は単純な復讐劇であるが、乱闘シーンの描写が半端なく圧倒的な迫力でびっくりする。それでも読後感はスッキリおもしろかった。――「彼らのまとっていた殺気は人間のものではない。血と肉に飢えた猛獣のそれであった。凄むわけでもない。冷めているわけでもない。ただ獲物をじっと見据え、食らう時を待つ静かな眼だった。自分がどうされるのか、本物の殺気を目の当たりにし震えが止まらなくなった。涙を流し、失禁もした。自分ではどうしようもないほどの恐怖が神経の末端にまでめぐり、心身を硬直させた。はじめて『死』を実感した」――2020/04/30
み
23
顔をゆがめながら読んでたと思う(-_-;)この作家さんらしい、強くてカッコイイ男子でした。2017/04/19