内容説明
各界のVIPが蝟集する渋谷の会員制クラブ「ステンドグラス」。
その隠れた魅力は、ママの小弓が選り抜きのホステスを駆使して演出する特殊接待。
それは時に政財界の極秘交渉や国際問題の工作を後押しし、店に大きな利益をもたらした。
だが、小弓が期待を寄せる新人ホステスが巻き込まれた意想外の事件が、小弓と店の運命を大きく変え始める――。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
しーふぉ
17
80歳過ぎても書き続けることに拍手ですね。2025/08/02
ぎん
13
直接的な表現を控えた官能小説。全体的に古臭く、人物描写も平板で退屈。殺人事件も絡んでくるが、それで物語に入り込めなかった奥行きが出るかというとそれもなく。残念ながらまるで合わない作品だった。2017/03/20
なめこ
2
ミステリーだと思って読み始め、なんだなんだどうしたんだ森村誠一、と思ったら日刊紙連載の官能小説だった。さまざまな属性の男女が出会い、あとがきによるとその組み合わせの妙をこそ書きたかったようであるが、それにしても「面白い組み合わせを設定する」以外の部分が雑すぎる。出会い、あっという間に十年の知己のように打ち解け、互いに貪り、広いベッドを転々と朝まで、そして惜しみながらもきっぱり別れる、という流れが全てのカップルに共通。連載ならともかく一冊にまとめてこれはキツい。ミステリー要素がオマケ程度にあるが、これも雑。2019/04/19
すうさん
0
「野生の証明」や「人間の証明」を読んで以来(?)の森村誠一。中学校以来かな。著者が齢80歳を超えて日刊ゲンダイから官能小説の依頼が来たのでこの本を書いたそうだが、官能小説には思えない。性描写も客観的であり興奮することはない。それよりも物語が面白く、ミステリーとしても楽しめる。それゆえに性描写にしてもストーリーとしても僕の中では消化不良かな。文章が上手いだけに、どちらに趣向が傾こうともっとトンガって描いてほしかった。そう考えると、私はやっぱり純文学ぽいのが自分の好みなのだとつくづく痛感した。2016/10/11
ひつじパパ
0
事件が解決されていく筋書きは別として、私はこの小説で女性たちが弱肉強食の世界で疲れ切った男たちに癒やしを与へ、平和的共存の世界へ導く原動力となるのだなと思った。何人もの人がSFによって命を変えられて立ち上がった。昨今、女性の社会進出が盛んだ。女性のこうした癒し的な、母性愛的な部分が一層殺伐したこの社会で求められてくるのではなかろうか。最後に、さやかが直美に言った言葉が印象的だった。「女は労働力を売っていてはだめ。能力を売るのよ。」2019/08/22
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