幻想コレクション<br> 彼岸の石

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幻想コレクション
彼岸の石

  • 著者名:あき
  • 価格 ¥550(本体¥500)
  • 祥伝社(2016/10発売)
  • ポイント 5pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784396790844

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内容説明

その身に秘めるのは、人の欲望を叶える力と罪悪感。あきが贈る「石」と「幻想」の物語。 終わりなき願いを終わらせる石――「彼岸の石」。その石を体に持つ男・露華は、願いを抱える人々の前に現れては、石を砕いてそれを叶えていく。己自身が本当に何を求めているのかも知らぬまま、カラスと共に宛もなく旅をしていく。ある街で芝居一座に身をおく男・楠成と出会う。彼もまた悩みを抱えており…。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

カナン

41
オススメした勢いで自分も再読。2018年に感想上げてますが、「石」が好きな人や、ほの暗いファンタジーが好みな方は是非。一応ハッピーエンド。2021/04/20

カナン

37
再読。全てを忘れ森の奥で目覚めた「露華」。記憶はあまりに遠く、思い出も深く沈んで、己が何だったかもわからないまま、その全身にきらきら輝く宝石を持って彼は放浪の旅に出た。指を伸ばした先にあった、朧げでも確かなあたたかい光を追いかけた。それはかつて人に慈しまれた石の神様と、人を愛し続けた神様の願い事。泣かないで。苦しまないで。幸せでいて。――笑って。神であったことすら忘れてしまった、自分をどうか許して。苦いお話が多いあきさんの中では最後は優しく希望に満ちた物語でした。絵は相変わらず美麗。そしてカラスかわいい。2018/04/07

exsoy

34
願いを叶える石の話。暗めだったけど面白い。しかも珍しく完結してるし笑2020/06/27

幸音

18
表紙の色彩がとても美しくて見とれる。願いを叶える石を体に持ち、人々の願いを叶える美しい男・露華。願いが叶ったのに幸せにならない人達というのが話の運びとして新鮮。露華とカラスのやりとりが刺さる。彼岸と呼ばれた石の始まりの話は、おおらかな性格の彼が眩しいほどに純粋だった。女性の顔の区別がつかない楠成の話が、まさかああいう風に繋がると思っていなくて、逸る気持ちを抑えてページをめくっていった。彼女は、生まれてからずっとあんな風に生きていたのだろうか。あとがきで触れられていた、姉のその後の話を読んでみたかった。2016/06/12

ako

17
表紙の絵がキレイで思わず見入ってしまいました。露華が人の姿となってまで見たかったもの。それは楠成の願いが叶ったことで果たせました。自分が願いを叶えたことで純粋に人が喜んでる姿を見たかったなんて、よっぽど罪悪感を抱えてたんだな。カラスは真実を話す。知りたい事も知りたくない事も。2016/08/13

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