内容説明
戦争、内戦、テロ……。なぜ今、中東地域で惨禍が繰り返されるのか? その理由を、パレスチナやイスラエルの歴史、数次にわたる中東での戦争から、詳細にわかりやすく解説。そして現代のテロやイスラム国(IS)登場の真相にも迫る!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
goro@the_booby
50
オイルショックや湾岸戦争など断片的にしか知らなかった中東について理解は難しいが何とか把握出来たと思えるしとても分かりやすい。2016年までを網羅してるけど今の状況も何ら変わらないのではないでしょうか。「敵の敵=友」そして「友」も倒れて違う「敵」になる。国家とはまず領土なのかな。領土、人種、宗教、石油、運河そして核の問題までありとあらゆる事が中東で起こっている。【自らの重みで回転し続ける報復の連鎖】まずは停戦しようとしか言えない。お勧めの一冊です。2024/04/28
ばんだねいっぺい
25
この本のお陰で何回学んでもこんがらがっていたものが、いくぶん、すっきりして見通すことができた気がする。 戦争が終わらないことが益となっている勢力がいるなかで、いったい、いつ、それは、終わってくれるのか。2024/03/11
Naoko Hosokawa
11
「あなたの隣人の家を欲しがってはならない」 ーモーセの十戒 第十番目の戒め。ベングリオンが第二次世界大戦でアメリカのユダヤ系大富豪から捻出したお金で武器を大量にイスラエルに投入したとか、今と変わらないしGAFAMとして強化されてるんだからもうねえ・・ なんとなく、アメリカとその他アングロサクソン系がイスラエルを通してあそこらへんを広げたいのが良くわかってきた。特に、シナイ半島とかスエズ運河らへんとかいずれ?ユダヤ人のIQの高さをすごく感じて、これは勝てないなあーと。IQと経済力を上げられる国は強い。2023/12/04
ふぁきべ
11
パレスティナ問題を中心とした中東紛争について、中立的な姿勢で解説する良書。シオニズムの起源から本書は始まるが、内容が本格化するのはパレスティナ分割決議とイスラエル建国から。日本語資料ではあまり詳述されることのない第一次~四次中東戦争についても詳述されている。第一次中東戦争時にはアラブ主義の理想とパレスティナを自国領にしたいという打算によって各国は立ち上がったが、利害が必ずしも一致しないうえ、イスラエルに軍事的に対抗できないことが明確になるにつれて、パレスティナ問題に積極的に直接関与することを辞めてしまう→2021/08/01
しゅー
10
★★★中東に関する本は、イスラム思想を大上段から語ったり、殊更に特殊な地域性を強調する本が多い。その点、本書は「戦争」を中心に描く(さすが元ネタが学研M文庫?)ことで、各国の思惑が分かりやすく理解が進んだ。要は「敵の敵は味方」ということと「極端で過激な主張こそ支持を得やすい」ということがポイントである。後者については、対立する2つの国のそれぞれに紛争を長引かせることで得をする勢力が存在すると言う結果を生む。戦争のキッカケは中東に固有の事情があるものの、その後の激化は一般化できる原因というのが説得力あった。2023/11/23
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