内容説明
全世界を襲った原因不明のパンデミック。超大国の陰謀が見え隠れする中、一人の日本人女性ジャーナリストが真実を追う。感染はなぜ起きたのか。世界は救えるのか――。長く報道の現場にいた著者が、メディアの裏側から、国家のスパイ活動、紛争の最前線までを圧倒的リアリティで描いた、読み応え満点の社会派サスペンス!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
104
新人作家の割には、評判の良い「シスト」を読みました!初瀬礼、初読です。チェチェン紛争、若年性認知症、老年層の虐待、パンデミックと旬の題材をテンコ盛りですが、消化不良にならないように上手く料理したジェットコースターノベル、一気読みしました。著者は現役のテレビマンらしく、放送業界の細かいディティールは、やっぱりリアリティがあります。次作にも期待したいと思います。2016/07/02
ゆみねこ
70
ロシア人を父に持つハーフの戦場ジャーナリスト・御堂万里菜。チェチェンでの紛争から帰国後に佐渡島へ、そしてロシアで巻き込まれた同僚の急死。パンデミックが起きた背景には超大国が絡み…。展開がスピーディーで読みやすかったです。お初の作家さんなので、他の作品があったら読んでみたいですね。2016/10/29
ナミのママ
50
初の作家さんのパンデミックもの。展開が早く読みやすかったです。世界規模のパンデミックにしては危機感が薄い気もします。そして、なぜ発症する人と、しない人がいるのか。このあたり、すぐにわかってしまったので、あっけなかった感じもしますが。次作が出たらまた読むと思います。テレビ局の裏側、面白いなと思ったら、局員さんだったのですね。この主人公で続編、出ないかなぁ。2016/12/29
ren5000
32
パンデミックものだったんだけど、もう一つ危機感てものが文書を通じて伝わってこずもやもやしました。主人公の万里菜も世界を飛び回っているジャーナリストの割に甘々だよね〜。日本の総理もカッコよすぎるし…。と言ったものの物語としては結構楽しく読めました←どっちやねん!2016/11/01
あっちゃん
26
私の好きなパンデミック!でも、それに留まらないページ数のわりにはガッツリとした作品!女性戦場ジャーナリストが主役なため、登場人物の性格まで見えて、硬くなりすぎない私的には丁度良い作風!引き込まれた!2016/06/13