内容説明
森崎和江らが著作を発表した60年から80年代、フェミニズムは黎明期を迎えた。思想形成期だった著者は、自身の核に深く食い込む影響を受けた。“女が語ろうとした時「男ことば」しかなかったところから、前を行く人が苦しみを背負ってくれた。そんな彼女たちのことばがわたしの血となり肉となった――。”外国語作品を含めおんなの思想を形作ってきたパイオニアの足跡を次の世代の女たちに伝える1冊。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
逢沢伊月
19
読んでいて自分の中から「面白い」じゃなくて「これすごいな」という感想が出てきた 男性では気がつけない 女性という者達からしか発見出来なかった見方が数多く書かれていて 女性でしか、気づけない・感じられない視点というのがあると再認識させられた この本は男性こそ読むべきものかもしれない2026/07/28
sashi_mono
13
著者が影響を受けた本を紹介するという趣旨の本。フェミニズム関連の本をはじめて読んだ。内容に半ば共感しつつも、同時に反感もおぼえてしまった。フェミニズムという学問的必要性は理解できるにしろ、本(論)を紹介するにあたって採用される思考法や展開される論説に、どうしても違和を拭いきれなかったから。「男」と「女」とひと口にくくっているが、そこにどれほどの「差異」と「多様性」が踏まえられているだろうか。こうした思考の特徴は、世の事象を「男」と「女」の二元論的に把握しうる限界をも示してないか…などと邪推した。2020/01/22
JunTHR
6
素晴らしい。大変感銘を受けた。丁寧に、情熱的に、「〈おんな〉の思想」を生み出した思想家たちの著作を紹介していく上野千鶴子の文章は、キレがすごい。丹念な引用がどれも響く言葉ばかりで、原書に挑もうと思わせてくれる。 「本書は受験用の早分かり本ではないし、知ったかぶりの虎の巻でもない」という本気ぶりと、 「ことばを発したひとが去っても、ことばは残る。ことばは届く。わたしに、あなたに、もっと多くのひとに。わたしが覚えているかぎり、あなたは生きている。書物とはそういうものではないだろう?」 という誠実さ。2017/08/12
K K
6
フェミニズム歴史は深い。自分はまだまだ何も知らないなと思いました。上野千鶴子さんは非常に頭のいい方ですね。2017/04/23
ルンブマ
5
「上野千鶴子の血となり肉となったことばたち…」 日本の女性の書き手として、 森崎和江、石牟礼道子、田中美津、富岡多恵子、水田宗子の5人(第1部)。 外国の書き手として、 フーコー、サイード、セジウィック、スコット、スピヴァク、バトラーの6人(第2部)。 計11人の、おんなの思想を形作ってきたパイオニアの足跡をたどる一冊。 第2部を読んだあとは、上野氏の『女嫌い』でさらに知識を深めることをオススメする。2019/08/10
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