内容説明
アジアが熱狂した映画『深夜食堂』の続編!
マスターの作る料理と居心地のよさを求める客で、夜な夜なにぎわう“めしや”。
ある日、なぜか常連客たちが次々と喪服姿で現れる。不幸は重なるもので、各々が故人の話をする中、また一人、喪服姿で店に入ってきた範子。しかし、範子には喪服を着ることでストレスを発散するという変わった趣味があった。そんな範子は、葬式で出会った男に惹かれていく。
父親を亡くしたそば屋のひとり息子・清太は、年上の恋人・さおりとの結婚を考えている。しかし、そのことを母親に相談すると大反対されてしまい、思い悩む。
お金に困った息子に呼ばれて田舎から出てきた夕起子は、息子の知人だという人物に大金を渡してしまう。騙されたに違いないと周囲が心配する中、どこか本人は気にしていない様子で…。
今日もちょっとワケアリな客たちが店を訪れ、マスターの作る料理の懐かしい味に心の重荷を下ろし、胃袋を満たしては明日への一歩を踏み出していく。
アジア中でフィーバーを起こした映画『深夜食堂』の続編をノベライズ!
【ご注意】※この作品は一部カラーのページを含みます。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
雲隠れひろ吉
48
前作が面白くて涙ホロリもさせてもらったので続編も。営業時間は、夜十二時から朝の七時頃まで。『深夜食堂』と言われている。「豚汁定食 ビール・酒・焼酎。酒類はお一人様三本(三杯)まで。」メニューはこれだけ。あとは勝手に注文したら出来るものは作ってくれる。こんなお店だけどお客さんは結構来るのです。この食堂のマスターの人柄と素朴だけど懐かしくて美味しい料理に、今日もワケアリなお客さんが胃袋を満たしながら、心の重荷をおろしたり、寂しさを埋める時間を過ごしたり、常連客さんがお節介を焼いたり。人情物はいいですね。 2019/01/05
mr.lupin
46
前作同様に読みやすくてサラッと1日で読了。今回も夜の12時から朝の7時まで営業している深夜食堂に集う人たちの人間ドラマが美味しい料理と共に楽しむ事ができた。一度機会があったら映画も是非見てみたい。焼肉定食も焼きうどんも豚汁定食も、どれもこれもめっちゃ美味しそう。☆☆☆☆★2020/03/11
assam2005
26
作家と共に戦いベストセラーまでたどり着いたと思っていた矢先、担当から外された女性。15歳年上の女性と結婚を考える半人前の青年。オレオレ詐欺ならぬ「来い来い詐欺」にあったのにひたすら待ち続ける老婆。それぞれがいろんな人生を持ち、全てを受け入れた上で、それでも前を向き進んでいく姿が、痛々しさの中に強さも感じられました。きれいだけでは生きていけない、心の闇を受け入れてこそ強くなれる。そんな3つのお話。美味しそうな家庭料理と共に、心とお腹を温かく満たしてくれました。2016/12/11
Swind/神凪唐州@名古屋めしの人(作家兼名古屋めし専門料理研究家)
13
映画を見てから読了。人気連載なグルメ漫画の映画版のノベライズ(ちとややこしい)です。 本編3本にプロローグ・エピソードの構成は本編にほぼ忠実。映画を見てから読みましたので、俳優さん女優さんの声が耳元で蘇るようでした。 切なく、可笑しく、そしてほろりと来る人情話。巻末レシピは一度再現してみたいですねv2016/11/21
書の旅人
12
まるで濁ったところがない、(風鈴の)透明な音色─。「こういう音色のように生きなきゃいけないよ」(ゲンちゃん) 「あたしがマスターによくしてもらったように、いつか誰かが困ってるとき、同じことしてあげられたらなって」(みちる) 振り返れば……、思い出したくないくらい辛い、裏切りもあった…。でも私には、それを上回るほどの素敵な出会いがある。本当に人に恵まれているなぁと思う。だから…、今度は自分がおすそわけをしたい。まだまだ至らない若輩者だけど、夢を実現させた暁には、訪れてくれたみんなに、ほんの少しでもおすそわけ2016/10/27
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