内容説明
ユダヤ人とは誰か。民族共存とは何か。今こそ知りたい中東の日常と一神教の手触り。イスラエルの大学で教鞭を取る著者が、政治状況が急速に悪化するなか、ユダヤ人の家族やアラブの隣人たちとの交わりを通して、追求した問い。批評精神とユーモアを交えながら、複雑な現実の重層性を明らかにする!【内容】ユダヤ人とは?◆乾いた夏と恵みの雨◆男と女◆安息日の過ごし方◆だれでも話せるヘブライ語◆二〇〇〇年後の帰還◆ユダヤ人から見たキリスト教徒◆キブツの危機◆日本と出会うイスラエル人学生◆憎悪に抵抗する記憶◆ユダヤ人とアラブ人◆安全と防衛 テロと選挙 兵役の意味◆改宗への道◆二つの成人年齢◆家族の意味◆公教育の役割◆産めよ、増えよ、地に満ちよ……◆不安とオプティミズム◆割礼という契約◆死と葬儀◆ユダヤ人であることの困難◆ユダヤ人と日本人【著者】1960年、大阪生まれ。国際基督教大学大学院比較文化研究科博士後期過程修了。博士(学術)。現在テルアビブ大学人文学部東アジア学科講師。著書『ヘブライ語のかたち《新版》』(白水社)、『古代イスラエルにおけるレビびと像』(国際基督教大学比較文化研究会)など。訳書多数。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
しろくまさとし
1
ユダヤ人の気質とユダヤ教との関わりについて、イスラエルの中に住みながら、冷静に分析しつつ解説している本です。外にいるとわからない微妙な人々の考え方がわかりやすく書かれていて面白かったです。2016/04/12
びゃあ
1
イスラエルにおける食事、安息日の過ごし方、大学、果ては政治的問題などが各章10頁弱で記されている。イスラエルがどのような国か全く知らない、でも少し興味があるという人に是非勧めたい。2011/06/19
masanao yasumaru
0
本書を通して見えてくるのは、イスラエルの「ユダヤ人国家としての理念」が徐々に崩壊し続けているということである。ユダヤの規則を全く守らない世俗派、超正統派への反発、海外からの新帰還者への違和感、キブツの崩壊などは、いずれもその表現であろう。 一点不満なのは、著者は中立的立場を取ろうとはしているが、イスラエルの加害についてあまりにも言及が限定的なことだ。それこそがイスラエルに住む人々のパレスチナ問題認識のありようなのかもしれないが。2026/06/09




