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内容説明
人種や外交、政策などからゴシップまで、物議を醸す発言で知られるドナルド・トランプ。彼はどうしてめちゃくちゃな発言を続けながら、共和党の大統領候補にまで上り詰めたのか?
その理由は、政治はもちろん、人々のイメージや心理、カネ、不安、恐怖、メディアパワーなどあらゆる要素、あるいはアメリカのあらゆる問題を絶妙に利用して、良くも悪くも注目を集め続けてきたトランプの過去にあります。
本書でトランプの生きてきた道筋、ビジネス手腕や交渉術、メディア戦略をたどっていくことは、つまり、格差や貧困、ポピュリズム、「アメリカンドリーム」と言いながら金持ち有利な各種制度、いまだに残る人種差別など、「現代のアメリカが抱える不安や問題点」を知ることでもあるのです。
ピュリッツァー賞授賞ジャーナリストのマイケル・ダントニオが手がけ、「ニューヨーク・タイムズ」「ワシントン・ポスト」「フィナンシャル・タイムズ」など、欧米各紙で絶賛された本格ノンフィクション、ぜひお楽しみください。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
まめ@暫くイン率落ちます
6
トランプ氏が大統領選で勝利側へ立ったというニュースを見て、書店へ走りました。そしてこの一冊を手にした訳ですが、彼を理解するのは努めて難しいと改めて思い知らされました。分かった上で難しいと。。 この本は、幼少時代だけではなく祖父の時代から掘り起こされて書かれていて読みやすかったです。 トランプ氏は全てを『利用』し、自己の欲求を満たす為なら手法も選ばず。恐ろしい人だなという印象です。2016/11/12
Sumiyuki
4
読めば読むほど、彼を選んだアメリカ人はアホなんじゃないかと思えてしまう。@メディアを通して自我を拡大できるようになった社会において、ナルシシズムはむしろ、自分はつまらない存在だという感覚から逃れるための当たり前の要素なのかもしれない。ドナルド・トランプは特異な男ではない。彼はむしろ、現代を生きるわれわれの誇張された姿に過ぎない。@禿げるのは男として最低だ。絶対に禿げになってはいかん。2016/12/14
アーク
2
国家の衰退期には極右がのさばるという。ナチス・ドイツ然り、クメール・ルージュ然り、中国の文化大革命も。そしてドナルド・トランプが訴えているのは、"Make America Great Again"。アメリカが衰退している自覚あってこそのこの発言だな。そして不気味なのは、トランプの発言をどこまで信じていいのか分からないところ。世界市場もトランプに振り回されて乱高下しているし、この道化師はヒトラーか、ただのパフォーマーか。その正体はまだ分からないけれど、人となりはちょっとだけ分かったかな。2017/01/04
Junya Akiba
2
よく利己主義とか自己中心的と言うが、まさにその言葉がピッタリと思った。差別だとか相手が狡いと言い有利な条件を引き出して交渉し、自らが優位に立った時には弱みに付け込んで、訴訟を起こすと脅して利相手を泣き寝入りさせる。弱者の被害は気にとめず、搾取する側に立つことを良しとするのは、いじめっ子だった子供の頃かららしい。今後も米国との縁は切れない日本。付き合う相手のことは知っておくに越したことはないが、なかなか手強い相手だと改めて分かりました。2016/12/24
Darbytime
1
Kindleアンリミテッドで読了。全編通して批判的に書かれているけど、ちょくちょくほっこりするエピソードが挟まれる。抵抗する人には倍にして仕返しするけど、無抵抗な人には色をつけて利益を与えるところから察するに好かれてる人に嫌われるのがすごく苦手なんだろうなと思う。何にしてもこんな人が、ジョージ・ワシントンやリンカーンと同じ役職で歴史に名を刻むなんてすごいな。2018/10/24