内容説明
近年よく耳にするようになった「地政学」とは、地理的な条件が国家の政治・経済・軍事に与える影響を研究する学問のことをいいます。
地政学を学ぶための第一歩は、世界の歴史を知ることです。
今、世界の各地域で起こっている事象を理解するためには、歴史を知ることが不可欠と言えます。
本書は、日本、中国、ロシア、アメリカ、イギリス、ヨーロッパなど国・地域別の歴史を、地図を使ってわかりやすく解説。
「地政学って何?」と思っている中高生や、歴史を苦手に感じている人たちも気軽に読み進めることができる一書となっています。
世界の歴史を知って、新聞やテレビのニュースで伝えられる世界の動きが見えてくるようになりたいと考えている読者におすすめできる「地政学」の入門書です。
目次
第1章 大陸国家になれなかった日本
第2章 海洋国家になれなかった中国
第3章 大陸から海を目指すロシア
第4章 大陸国家かつ海洋国家アメリカ
第5章 海洋国家イギリス
第6章 大陸で覇を競うヨーロッパ諸国
第7章 現代世界 付録 世界地図の見方
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
やま
89
図解でよくわかる 地政学のきほん。新聞・テレビではわからない国際情勢、世界の歴史、グローバリズムがすっきり見えてくる。字の大きさは…大。 地政学という言葉に関心があり手に取りました。 読んでみると、地理的な条件が国家の政治・経済・軍事に与える影響を研究する学問で。 まず、世界の歴史を知ることから始まります。 日本、中国、ロシア、アメリカ、イギリス、ヨーロッパなどの国・地域別の歴史を地図を使って分かりやすく簡潔に説明しています。2021/05/18
ま
29
地政学というよりは世界史を国ごとにまとめ直したもの。世界史というか領土史かな。この国の最大版図はこんなにあったんだ~という感じで、それはそれで楽しめました。2022/07/15
鯖
23
地理的条件が国家の政治経済軍事に与える影響を研究する学問が「地政学」。この本は「地政学に踏みこむ前に、地政学って何?ということをつかむための第一歩の本」らしいけど普通に世界史の本じゃね…。大陸国家になれなかった日本、海洋国家になれなかった中国等、各国ごとに章立てし、その中で「列強に阻まれるバルカン進出」等の見出しをつけ、見開き右側は地図、左側が説明で分かりやすい。ただ章の中でも時代が前後してるので、そこは時代順でいいのではと思ったけど。〆は大陸からみた、大陸国家にならなかった日本の逆さ地図。2023/01/02
マッピー
15
確かに図が多くてわかりやすかったけれど、これは地政学というよりは、世界史。地理や地形が、どう政治や歴史に関わったのかの説明が弱い。中高生を対象にしているのなら、余計にそこを丁寧に説明しないと、なぜそうなったのかが分かりにくいのではないかと思いました。ただ歴史といっても、年号を覚えるのではなく流れを説明しているので、世界史が苦手な私でもついて行くことはできました。第二次大戦後のアジアやアフリカの独立について、詳しく説明されていてよかった。やっぱり多くの世界紛争の発端は、イギリスのワガママと二枚舌なんだな。2020/06/07
柏もち
12
本書は著者がはじめに言っているように「地政学に踏みこむ前に、地政学って何?ということをつかむための第一歩の本」であり、地政学的視点から見た世界史という内容。茂木誠の「学校では教えてくれない地政学の授業」と併読したので、余計に世界史的印象が強い。また併読書が米英露中韓のほか中東をピックアップしていたのと比べると、この本はヨーロッパ、アジア、アフリカを加えて世界全体を網羅するように書かれている。2018/01/03
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