立東舎<br> 世界の8大文学賞 受賞作から読み解く現代小説の今

個数:1
紙書籍版価格
¥1,760
  • 電子書籍
  • Reader
  • ポイントキャンペーン

立東舎
世界の8大文学賞 受賞作から読み解く現代小説の今

  • ISBN:9784845628384

ファイル: /

内容説明

芥川賞、直木賞からノーベル文学賞まで。8つの賞から、文学の最先端が見えてくる!

世界中の文学賞は、こうやってできていた! 史上初の世界の文学賞ガイドが登場。『オスカー・ワオの短く凄まじい人生』の翻訳で知られる都甲幸治を中心に、芥川賞作家や翻訳家、書評家たちが集まって、世界の文学賞とその受賞作品について熱く語る1冊。芥川賞、直木賞、ノーベル文学賞といったメジャーなものから、各国の代表的なものまで。歴史あるものや最近設立されたもの、賞金が1億円を超えるものや1500円くらいのもの。世界に数多く存在する文学賞のなかから、とびきりの8つを選びました。受賞作品の解説にとどまらず、受賞作品の傾向分析や、あっと驚く選考の裏話までもが飛び出し、あなたの知的好奇心を大いに刺激します。これ1冊で、文学賞の発表シーズンが何倍も楽しくなる!カバーイラストは『刀剣乱舞』のキャラデザでおなじみの、しきみが担当。

目次

■まえがき データで見る8大文学賞
■1 これを獲ったら世界一?「ノーベル文学賞」
■2 日本で一番有名な文学賞「芥川賞」
■3 読み始めたら止まらない「直木賞」
〈コラム〉まだまだあるぞ世界の文学賞  都甲幸治
■4 当たり作品の宝庫「ブッカー賞」
■5 写真のように本を読む「ゴンクール賞」
■6 アメリカとは何かを考える「ピュリツァー賞」
〈コラム〉文学賞に縁のない作家たち  藤井光
■7 チェコの地元賞から世界の賞へ「カフカ賞」
■8 理解するということについて「エルサレム賞」
■あとがき

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

buchipanda3

97
名の知られた国内外の文学賞を本の識者たちが紹介するもの。鼎談という会話型だからか堅苦しさは無く、本紹介の読み物としても面白く読めた。受賞作3冊に対して各人の読み解きや知識が半端ない上に、楽しげに語られるので思わずどれも読みたくなる。ノーベル賞は欧州寄りで道徳的で人間性の向上を重視、ブッカー賞は多彩で傾向に寄らず面白いものが選ばれる、エルサレム賞は本読み向けにぴったり、など。まずはアトウッド、パムク、マンローあたりを読んでみたくなった。あと藤野可織さんのコメントが面白かったので彼女の作品も読みたい。2019/11/05

中玉ケビン砂糖

51
ノーベル・シーズンも迫りくる季節、文学賞(国内外問わず)オタクとしては何となく気になったので読む。とは言いつつも、どれもメジャーな賞なので、いつもは生真面目そうな識者たちの忌憚ない「言わないけど、やっぱそうだよねー」という放談に次ぐ放談を楽しんだ。ドリス・レッシングの「どうせもうすぐ死にそうだからと思ってくれたんでしょ?」という皮肉は有名で確かに耳が痛いが、偉大な作家で評価されるべき(そして死にそうな)著述家はいくらでもいるのに、ここはひとつ「死刑宣告」ではなく「人類からのご褒美」として2021/09/29

藤月はな(灯れ松明の火)

40
世界の文学賞の傾向を巡る翻訳者&作家&書評家が贈る愉快な対談集。基本、「芥川賞?直木賞?本屋さん対象?賞、取っているからって本当に読まなきゃダメなの?」という考えです。しかし、この本を読んで「思えば、ブッカー賞などの海外小説を読んでいる方が多かったわ・・・」と反省することに(笑)この本で藤野香織作品を知って「お話して子ちゃん」を知れたのは収穫。そして読書メーターでも色んな意味でセンセーショナルな印象を受けたカフカ賞受賞作『愉楽』は気になっています。でも中々、見つからないのよね・・・(;_;)2016/11/04

Y

40
めっちゃ面白かった!本好きの人と語り合いたくなる。都甲さんでも読んでて面白いけど人に自慢できない本があるんだなと親近感を覚えた。世界にたくさんある賞の特色をよく知ることができた。本筋とは関係ないけど、前作のときも思ったのがあとがきの都甲さんの対談した人についての一言がやさしくて愛情があって素敵だと思う。対談相手の方全然知らない人ばかりだったので、文学の評論とかもぼちぼち読んでいきたい。2016/10/27

かもめ通信

35
自らも翻訳を手がけ世界各国の文学を読みまくっているに違いないそうそうたる面々が「ノーベル文学賞」「芥川賞」「直木賞」「ブッカー賞」「ゴング-ル賞」「ピュリツァー賞」「カフカ賞」「エルサレム賞」について 受賞作品の傾向や魅惑の受賞作品、異色の受賞作、今度は誰に穫って欲しいか等々縦横無尽に語り合う。これがもう実に熱のこもった話しぶりで、読んでいる側から読みたい本のリストが延びていく。自分の読書傾向を改めて認識した1冊でもあった。2016/11/23

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/11116112
  • ご注意事項

最近チェックした商品