内容説明
思わぬ不祥事のあおりを受け、まさかの警視庁捜査一課に配属されることになったキャリア警部、道定聡。変わり者の美人刑事・山口ヒカルとコンビを組まされ、戸惑いながらも5つの難事件に挑んでいく。
※本書は、二〇一三年十二月に小社より刊行された単行本『キャリア警部・道定聡の苦悩』を加筆修正の上改題し、文庫化したものが底本です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しんたろー
176
友人から戴いたのに悪口になりそうで悩ましい…ネガティブだらけの感想は嫌いなので。キャリアなのに左遷された道定警部と美人なのに無気力な山口刑事のコンビもの…「脱力系コメディ&ミステリ」を狙っているのは理解できるが、如何せんキャラ設定が薄くて全くリアリティがないのと、共感できる心情がゼロなのが残念。ミステリ部分も私でも簡単に真相が読めてしまうレベルで、う~ん……。幅広いジャンルを描く腕前は敬服しているし『炎の塔』や『誘拐』など人に勧めたい作品も多数あるだけに、名を汚さないようにして欲しい。辛口でスミマセン!2019/10/31
nemuro
49
“しりとり読書”114冊目。既読は、①『土井徹先生の診療事件簿』(2015年8月読了)、②『学園天国』(函館市中央図書館/同年11月読了)、③『1985年の奇跡』(市立富良野図書館/2017年11月読了)、④『キャリア警部・道定聡の苦悩』(同図書館/同年12月読了)の4冊。函館勤務2度目の2015年7月。週末、ふらっと訪れた青森、『宮脇書店青森本店」で中村佑介氏のカバーイラストに惹かれて買った①以外は図書館本。これは再読だなぁと感じていたら④が改題されて文庫化の本書。それがあっての「い」で始まる本だった。2024/06/28
達ちゃん
38
軽くサラッと読めて面白かったです。山口ヒカル恐るべし。2020/08/04
ミー太郎丸
29
キャリア警部の道定が、警視庁捜査一課に配属され、変わり物の女刑事山口ヒカルとコンビを組んで難事件に挑む短編集。一編ごとに少しずつ成長する道定警部が感じ取れ、内容も分かりやすく読めました。ただ、著者の五十嵐貴久さんの他の作品に比べると、ちょっぴり物足りなさを感じました。2016/12/09
らなん
20
五十嵐さん47冊目。2016年、文庫。連作短編集。若手キャリア組の道定氏と、モデルのような見た目と中味のギャップが激しい女性の山口刑事の事件簿。不可解な飛びおりや、宗教絡みなどあった中で、一番嫌な事件は、青年団が活発な過疎地域での、 首なし死体発見だった。思い込みの怖さがあった。全体的に、明るい印象の本でした。2024/09/16