内容説明
東京・神奈川・千葉――ここが、〈世界〉を壊す、最前線。 約30年前、突如として地球に襲来した謎の異生物アンノウン。人類は総力戦で対抗、辛くも勝利を収めるが、現在も散発的な侵攻に苦しめられていた。 東京、神奈川、千葉の各防衛都市では、固有能力〈世界〉を身につけた少年少女が、アンノウンと戦い続けていた。傲岸不遜な東京首席・朱雀壱弥(すざくいちや)と次席の宇多良(うたら)カナリア。天然だが規格外の豪腕を誇る神奈川首席・天河舞姫(てんかわまいひめ)と次席の凛堂(りんどう)ほたる。常にマイペースな千葉首席・千種明日葉(ちぐさあすは)とその兄・霞(かすみ)。戦いが日常となった世界で時に反発し、時に協力し合いながら過ごす朱雀たちだが、この世界には大きな秘密が隠されていた……。 TVアニメ放送中の「クオリディア・コード」完全ノベライズ、第一巻!!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
まろんぱぱ♪
43
アニメのノベライズ。渡航らしさ?が無いなあが第一印象、アニメの後追いになってしまったんで発見というか、なんというか、読んで良かったぁという読後感が薄い。多分、シェアワールドの設定に気を使ったんでしょうね。SFというには薄い、ラノベというには渡先生らしくない。いっそ、千種兄妹視線で書いてくれれば良かったかな?2016/12/13
よっち
36
人類の敵〈アンノウン〉と戦争を続ける世界の最前線、東京・神奈川・千葉。テレビアニメ「クオリディア・コード」のノベライズ。各陣営の主席が集いながらも神奈川・東京・千葉それぞれで足並みがバラバラで、中でも東京は主席が朱雀が暴走気味でカナリアが周囲に翻訳して回っているような状況。朱雀の大切なものが失われかけてようやく自省し、チームとしての一体感が生まれる流れはとても良かったですけど、だからこそハッピーエンドから一転どん底に突き落とすような壮絶なラストはやりきれなくなりました。朱雀立ち直れるんですかね...これ。2016/08/25
Yobata
34
東京,神奈川,千葉の防衛都市で、固有能力「世界」を持つ少年少女達がアンノウンと戦う世界。東京の朱雀壱弥,宇多良カナリア、神奈川の天河舞姫,凛堂ほたる、千葉の千草明日葉,霞兄妹はいがみ合いながらもアンノウンに立ち向かい…。クオリディア企画,アニメ「クオリディア・コード」のノベライズ。クオリディアシリーズは既読だけどアニメは未視聴。各都市編のその後で、各都市の主席,次席として合流。傲岸不遜な東京の壱弥と捻くれマンな千葉の霞のやり取りが傲慢さに捻くれさをよく出してて、壱弥,霞のキャラを引き立ててるね。しかし→2016/08/25
異世界西郷さん
22
アニメ版『クオリディア・コード』のノベライズ第1巻。この作品では、いつもの著者らしい自分語り風の文体は鳴りを潜めていますが、「この著者は普通の文体でもいけるんだな」という新たな発見も感じられて良かったです。事前にアニメを観ていたこともあり、話の流れが想像しやすくサクサク読み進めることができました。壱弥とカナリアの爆発しろ具合や壱弥と霞の皮肉の応酬はなかなか面白かったです。次巻も期待したいですね。2016/10/05
ツバサ
20
アニメであまり把握仕切れなかったところをきちんと書かれててアニメの補完としてかなり優秀。是非最後まで刊行してほしい。2016/08/26