内容説明
古寺を歩くことは、日本を知ること――歴史に通じた著者ならではの視点で、鑑賞の3大ポイント「仏像・建築・庭園」を基礎から解説。実践篇、上級篇では東寺・善水寺・三徳山三仏寺ほかの古刹や四国遍路を巡り、その縁起や見どころはもちろん、「ここは大事!」という実体験に基づいた拝観のマナーや身支度、心得などを丁寧に紹介する。初心者が本当に知りたい、基本の「き」からよくわかる! 楽しく深い古寺歩きの入門ガイド。
※本書は、平成十七年四月、小社刊の新書『古寺歩きのツボ──仏像・建築・庭園を味わう』(角川oneテーマ21)を改題のうえ文庫化したものが底本です。文庫化にあたり「上級篇」を加筆しました。
基礎篇――これだけは知っておきたい
一 仏像の基礎知識
二 仏像の美術史的アプローチ
三 建築
四 庭園
実践篇 入門コース――さあ、でかけよう
一 京都の古寺――金閣寺
二 京都の古寺――千本釈迦堂
三 京都の古寺――永観堂
四 奈良の古寺
五 琵琶湖周辺の古寺
六 九州などの古寺
実践篇 中級コース――もう少し足を延ばして
一 東寺
二 善水寺
三 三徳山三仏寺
上級篇――四国遍路へ行ってみよう
一 知っておきたい基礎知識
二 巡礼の方法と心得
訪れておきたい古寺一覧
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
のぶ
51
タイトルの通り一種のハウツー本だ。著者の井沢さんは古寺巡りが好きで、本書を著したとの事だが、自分も同様の趣味を持っていて楽しく読んだ。序盤にある仏像の見方等は他でも読んだことがありおさらい程度だった。その先の実践編では金閣寺から四国遍路まで全国のいろんな寺が紹介されていて細かな説明があるが、たとえ観光にせよ、要はマナーを守って厳粛な気持ちで拝観するべきだという事に尽きると思った。これから紅葉の時期が始まるし時期的にも大いに刺激された。2016/10/27
ゆきこ
15
井沢さんおすすめの古寺と見るべきポイントを紹介・解説した一冊。井沢さんならではの歴史的な豆知識もあり、おもしろかったです。時間のあるときにまずは身近にあるお寺からお参りしてみようと思います。2018/01/01
ミッキーの父ちゃん
6
古寺を回るのは結構好きでしたが、漠然と眺めるだけでした。色々と勉強になることが多かったので、ちょっと回って見ようかと思いましたが、巻末のオススメのお寺の中に愛知県のお寺は有りませんでした…2016/12/29
へいがぁ
6
古寺巡りよりも仏教的な古寺解説がメインでした。これはこれで勉強になりました。2016/09/25
マリー
5
★3/5 お寺での注目ポイントや、如来•菩薩の説明など、初心者に向けて優しく説明。折角関西に住んでいるので、時期を見て京都や奈良の古寺を巡ってみたくなりました。2021/04/18