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内容説明
秘かに待望されてきた幻の完全版ついに刊行。名著のほまれ高い『中国の大盗賊』で割愛されていた150枚を完全収録。陳勝や高祖から毛沢東まで、縦横無尽に活躍する「盗賊」の姿を活写する中国史の決定版! (講談社現代新書)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
樋口佳之
30
繁栄する「鄧小平の中国」は、毛沢東の中国とは別の王朝である。永楽帝以後の明帝国が太祖洪武帝(朱元璋)の明帝国とは別の王朝であるように ─。しかし、初代皇帝毛沢東の最大の願いが自分がうちたてた国家の安泰と存続とにあるならば(そうであるにちがいない)、三代皇帝鄧小平こそ創業皇帝の最大の忠臣/2004年に元々の狙いだった毛沢東についての記述を復活させて完全版として刊行された物。現在の習近平中国にはどんな論評をなすのかな/2019/03/19
karatte
30
古書店にて250円で。取り上げられている〈大盗賊〉は「燕雀いづくんぞ……」でお馴染み陳勝に漢の高祖劉邦、明の開祖朱元璋、明朝と清朝の狭間で僅か40日天下を謳歌した李自成、太平天国を築いた洪秀全、そして〈完全版〉にて当時の原稿を復元した毛沢東。同著者の本は『三国志 きらめく群像』と『水滸伝の世界』しか読んだことがないのだが、難解な内容になりそうな題材を平易な文章で判りやすく仕上げているのはさすがである。参考文献についても、どの本がお勧めでどれがイマイチかなどユーザビリティ第一に書かれており好感が持てる。2016/03/06
ピオリーヌ
26
中国の大盗賊として、陳勝・劉邦、朱元璋、李自成、洪秀全、毛沢東までを極めて読みやすい語り口で描く一冊。2004年の刊だが原書は1989年。その違いはというと毛沢東部分の記述の有無にある。最後の盗賊王朝中華人民共和国とその創業皇帝毛沢東が主題であったが、1989年当時は社会主義の未来を信じ、その先進国たる「社会主義中国」を支持する人も多く、恐らくその点を考慮した出版社からの指示で毛沢東部分が削除された。また本当は黄巣も書きたかったが、紙幅の都合で断念したとのこと。2024/09/04
マッピー
21
中国にはいつの時代もどこにでも盗賊がいたという。この本で紹介されている盗賊は、陳勝・劉邦(漢の高祖)/朱元璋(明の太祖)/李自成(明を滅ぼし順王朝をつくるが、40日で清に北京を追われる)/洪秀全(太平天国の乱を起こした人)/毛沢東(ご存知の)/要するに、異民族に襲われるわけではなくして王朝が変わった時、政権を奪取した人を大盗賊と呼ぶということらしい。この本を読むまで全く知らなかったこれらのことを、するする読みながら理解できるのだから高島俊男の本は素晴らしい。一生ついていきます。2019/01/08
ごへいもち
20
中国を理解する一歩2018/04/04
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