中公新書<br> 文明の誕生 メソポタミア、ローマ、そして日本へ

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中公新書
文明の誕生 メソポタミア、ローマ、そして日本へ

  • 著者名:小林登志子【著】
  • 価格 ¥1,012(本体¥920)
  • 中央公論新社(2016/09発売)
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  • ポイント 270pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784121023230

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内容説明

道路、都市などの建造物、カレンダーや貨幣、法律にはじまる制度、そして宗教や文学のような精神世界まで、わたしたちの快適な毎日は、数多くの文明的な要素によって成り立っている。では、この文明はいつ、どこで誕生し、どのように受けつがれてきたのか。本書は、5000年前のメソポタミアに文明の起源をたずね、ギリシア、ローマや古代中国を経て、現代の日本にいたるまでを巨細に辿る壮大な「旅」である。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Koning

32
シュメール学者によるメソポタミアにあったあれこれが今もあるよあるいは人間考えることは大して変わらないというエピソード集。都市が城塞であるというユーラシア全般の話からウルナンムから続く法律、職業に暦、金属や男女の関係、あるいは馬と人間といったあれこれ。鉄と馬はヒッタイトがこなきゃと思ってると既にその前から(実用ではないとしても)存在はちゃんと知られているとか色々と楽しい。他の方も書いてるけれど、あくまで中心はメソポタミアなのでそこにあった「何か」が他にもあるよーというスタンスなので、文明の連続性だとか(続く2015/07/23

ピオリーヌ

23
中公新書、2015年の刊。シュメルをはじめ古代メソポタミアを専門とする著者が、様々な「文明」を5000年前のメソポタミアからギリシア、ローマ、古代中国、日本へと紹介する内容。古代オリエント史の強みは保存性に優れた粘土板にある。パピルス、羊皮紙、紙、木簡、竹簡らは戦争等で火災が起これば燃えてしまい残らない。だが、粘土板は残る。欧米の博物館を中心に40万枚あるいは50万枚ともいわれる膨大な枚数が保管されているが、そのほとんどが未だに解読されていない。また、未だに西アジアの土の下には膨大な数の粘土板文書が2025/04/13

白義

18
た、タイトルが大げさ!というか副題に反して古代メソポタミアの話ばっかりだろ!というつっこみをその古代メソポタミアの話の面白さでねじ伏せる、話の上手い専門家の上手い古代オリエントエッセイ。最古の法典はハンムラビ法典ではなくウル・ナンム法典であることとか、個人神という特殊な信仰形態が普及していたこととか、現代とリンクする要素をたどりながら実際は古代オリエント人の生活を詳細に生活して古代オリエント人への親しみをわかせるだけという一冊なのだが、でも古代オリエント史の専門家に求めるものはそれだからいいんだよで面白い2020/07/30

18
シュメルとハプスブルク、ローマ、日本等等、様々な文明を比較した多少ゆるめな歴史雑学本。河を遡る船は下る船が優先で衝突の際は上る船に責任とかは、今の車の運転でもそうだもんな。ベラスケスのラスメニーナスのように、王宮に仕える不具の者。後世の乾隆帝の図書館のように粘土板を大量に収集していたパニバル王。粘土板には中世の書物のように、盗んだら殺す的なブックカースが刻まれていたとか。筆者はシュメルは文明の源と幾度も記していたけども、何時でも何処でも所詮は人間だものって感がある。 2019/11/17

吟遊

16
日本やローマの話も例として出るが、メインはシュメル文明。B.C.5000〜2000頃までを主に扱う。「文明」という概念の基礎は、シュメルに原型が観られる、という趣旨に納得。「城壁」(に囲まれた都市国家)、「暦による時の支配」(原初の)「法律」「信仰のあり方」「馬」といった要素がわかりやすく解説される。世界史の教科書が記述するよりもさらに前の時代を扱うといった気分で、楽しく、かつ基本を押さえている。良書。2016/12/09

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