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内容説明
もうすぐ11歳になるサラは、ママが企画してくれたとっておきの旅に出かけた。行く先は地中海に浮かぶ美しい小国・ポルリア。亡くなったママに代わり、旅の相棒となったのは、ママの学生時代の“戦友”コウおじさん。一見ちゃらんぽらんなおじさんに、サラは旅に来たことを後悔するが、美しいポルリアの景色と、思いがけない出会いに、次第に心を開いていく。最後の宿泊先で、サラは今回の旅の、本当の目的を知る。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
小夜風
23
【小学校】母親を亡くしたもうすぐ11歳の女の子と、母親の男友だちだという軽くていいかげんなおじさんが2週間の旅を共にする…という設定からして「あり得ないでしょ」って思うのですが、母親が準備していたらしい旅の終わりに何が待っているのか気になって、最後まで読めました。おじさんがあんまりいいかげん過ぎるからちょっとイライラしましたが(笑)。旅の途中で出会う人々に、サラと一緒に癒されていくようでした。2017/08/04
akinbo511
9
シングルマザーだった母を亡くした少女サラと母の学生時代の友人であるおじさんコウの凸凹コンビが繰り広げる旅の話。少女の心理描写が巧みで、惹きこまれた。おじさんを筆頭に、出会う大人がみんなサラを大切に思っているので、温かい気分になりました。 2013/11/30
tan
5
最近読んだ児童書はハズレが多かったので、これはとても良かったです。子供じみてますが、スカイエマさんの絵が好きで、表紙に惹かれて読みました。今までもスカイエマさんの挿画の本をいくつも読みましたが、ハズレはなかったです。やっぱりいい本にはいい挿画が依頼されるのでしょうか?(笑)内容は6章に分かれていて量もちょうど良く、読後の爽やか感が心地よい、児童にオススメの本でした。2014/02/18
風見鶏
4
肌の弱い女の子サラはフランス人と日本人のハーフ。ポルリア旅行は母の友人コウが案内をしてくれる。ポルリアの空気や水がサラの赤い肌を治してくれるらしいのだが、同行者のコウは軽くていいかげんなおじさんで、そのうえ彼のせいで初日からトラブルが発生。旅の行く末が危ぶまれるが、サラは次第に彼のペースに呑み込まれていく。異国を旅する冒険感や、何気ない伏線から生まれるラストの盛り上がりにはすかっとした。児童書らしい無駄がなく素直な伏線のはり方には安定感がある。童心に還れるような気がする。王道児童文学。2013/11/06
lassy
4
仕事で読んだ新刊の児童書。主人公は11歳の女の子。ママの大学時代の友人のおじさんと一緒に地中海の小国を二週間旅することになった。四ヶ月前にママが亡くなった心の傷と、子供の頃からの皮膚病を癒やす旅。心と身体両方に向き合うという内容は嫌いではないけれど、主人公の子供の視点からだけの語り口なので、もう少し深みが欲しいところ。この著者はそもそも建築が専門だとか。建築の写真集の方を見てみたい。2013/09/02
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