富士見ファンタジア文庫 悪役家族―偽りの最凶親子は平和を愛す

大黒 尚人【著】

ＫＡＤＯＫＡＷＡ（2025/09発売）

• サイズ 文庫判／ページ数 318p／高さ 15cm
• 商品コード 9784040761084
• NDC分類 913.6
• Cコード C0193

出版社内容情報

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「フルメタ」スピンオフ
『フルメタル・パニック！ アナザー』
著者　大黒尚人

ＴＶアニメ化
『陰の実力者になりたくて！』
イラストレーター　東西

大注目のタッグが放つ新シリーズ！
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世界の暗部に潜み、その頂点に君臨してきた闇の組織――
秘密結社〈ノア〉は、その身から出た錆によって呆気なく壊滅した。

組織の最高幹部だった天才美女・隅洲レナ、
彼女の護衛を務めていた孤高の戦闘士・上村ユウマ、
そして、結社が最後まで秘匿し続けた最終兵器【α】
……だった少女・アルフ（究極の生体兵器）。

闇の組織から放り出された三人に下された『新たな指令』は……
“普通の家族”として平和に暮らすこと!?

最凶とも叫ばれる規格外な特殊能力を身体に宿しながらも、
それを（できるだけ）隠して、平穏な日常を送ろうと奮闘する、
《偽りの親子》が贈る、悪役×アクションストーリー！


【目次】

内容説明

―世界の闇に君臨した秘密結社〈ノア〉が壊滅を迎えた―組織の最高幹部だった天才美女・隅洲レナ、彼女の護衛を務めていたＡ級戦闘士・上村ユウマ、そして、結社が最後まで秘匿し続けた究極生体兵器【α】…だった少女・アルフ。悪の組織から放り出された三人に命じられた“新たな任務”は―「戦闘狂のこの俺が子育てだと？」「私がお母さんですか…」―その正体を隠し、普通の家族として、平和に暮らすこと！？「…うちの家族、ちょっと変かも？」（娘は何も知らない）能力の暴走＝世界の滅亡！三人は平穏な家族生活を送ることができるのか―人類の存亡は《偽りの親子》に託された！？

著者等紹介

大黒尚人［オオクロナオト］
２０１１年に『フルメタル・パニック！アナザー』で小説家デビュー。九州出身（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

[オセロ]

こういう話好きですね。 メンバーの対立が原因で滅びた悪の組織の最終兵器と呼ばれた幼女にパパとママと呼ばれた少年少女（ギリギリ結婚出来る年齢）が擬似家族を組む物語。時は流れ、幼女が小学生になり、悪の組織時代の能力を使ったり、かつての同僚を巻き込んで全力で親バカしてるの好きすぎる。終盤に最終兵器と呼ばれた所以が明かされる展開で、分かってはいても落ち着くところに落ち着いたようで何より。続きがあれば嬉しい限りです。

2025/10/03

[よっち]

呆気なく壊滅した闇の秘密結社〈ノア〉。結社が最後まで秘匿し続けた最終兵器だった少女アルフと元構成員の2人が《偽りの親子》として暮らす悪役×アクションストーリー。組織の最高幹部だった天才・隅洲レナと彼女の護衛だった上村ユウマが、降伏した後に夫婦となり、アレフを守り平和に暮らす新たな任務のために奮闘するストーリーで、ユウマのヒモ疑惑解消を目指したり、親バカっぷりは微笑ましかったですが、レナの複雑な想いに応えたり、攫われたアルフを救うために奔走する中で、本当の家族になっていく3人の絆がとても素敵な物語でしたね。

2025/09/21

[真白優樹]

悪の秘密組織の戦闘員である少年と最高幹部である少女が、組織壊滅後に最終兵器である少女を育成することになり始まる物語。―――悪であっても偽りであっても、その絆に偽りなし。　主に家族のドタバタとハートフル、偽装夫婦のもだもだラブコメに振っている物語であり、偽物だけど本物の絆で駆け抜けていく、心温まる絆が見所である物語である。まだまだ続く家族のお話。果たしてこの先、家族はどんな日常を送っていくのか。ある意味安定している彼らの関係は、どんなものへと成長していくのだろうか。 次巻も勿論楽しみである。

2025/09/22

[椎名]

疑似家族もの。表紙や序盤からシリアスめにいくのかと思っていたらがっつりほのぼの家族要素が強めで、あくまで三人が暮らす今の関係性と絆がメイン。元々の立場なんかはあまり多く描かれることなく表面をさらう感じで、そこがちょっと物足りなく感じてしまった。全体的なバランス配分の問題ではあり、それは個人の好み/需要と供給でしかないので自分の期待とズレてしまっていたのだと思う。授業参観辺りの日常部分は可愛かった。

2025/11/06

[たこまんま]

タイトルと表紙は剣呑な雰囲気だが中身は非常に緩〜いドタバタ家族物（なんかこういう題材が増えるとラノベ読者層の高齢化を感じなくもががが）、戦闘こそあるが敵もどこか抜けているので深刻さを感じられない点は人によって良し悪しになるだろう感じは強い。王道な家族物展開で気楽に読めるのはそうなのだが、全体的にどうもサクサク進んでいくせいでダイジェスト感が強い。続巻でやるつもりなのだろうが主人公夫婦の過去の掘り下げが弱いのがなんとも…（⚡️の組織の宿敵と〜のような感じで徐々に掘り下げたい感はある）

2025/09/25