富士見ファンタジア文庫 アフタヌーンティーはいかがですか？―私と先輩の、不純で一途なふたり暮らし

桃田 ロウ【著】

ＫＡＤＯＫＡＷＡ（2025/03発売）

• サイズ 文庫判／ページ数 358p／高さ 15cm
• 商品コード 9784040757759
• NDC分類 913.6
• Cコード C0193

出版社内容情報

一ノ瀬結衣さんは、女たらしと有名な大学の先輩だ。そして、嘘つきで、意地悪な私の同居人でもある。「恋愛対象外」そう私に告げた彼女が、誰とどんな夜を過ごそうと私には関係ない。そう思っていたはずなのに……。

内容説明

一ノ瀬結衣さんは、女たらしで有名な大学の先輩だ。そして私は大学在学中、彼女の家に居候することが決まっている。『女性なら誰彼構わず手を出すわけじゃないから、安心して』そう、結衣さんにとっての私は居候で大学の後輩で、それ以上ではない。そのはずなのに、毎日、私だけに向けられる優しさに「もっと甘やかされたい」と思ってしまう自分がいて…。「…結衣さんって、誰にでもこういうことするんですか」「しないよ。かなただけ、特別だよ」他の人の言葉なら信じないのに、このままでは絆されそうだ。そう思わせる結衣さんは、やっぱり“女たらし”なのだろう。

著者等紹介

桃田ロウ［モモタロウ］
三度の飯より百合が好きなごくごく普通の会社員（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[よっち]

大学在学中、女たらしとして有名な先輩・一ノ瀬結衣の家に居候することになった青沢かなた。「恋愛対象外」とかなたに告げた結衣との関係を描いた物語。嘘つきで意地悪な同居人の結衣が、誰とどんな夜を過ごそうと関係ない。そう思っていたのに毎日向けられる優しさに、もっと甘やかされたいと思うようになり、絆されていることを自覚しながらも、かなたを特別だと言う結衣を意識してゆく展開で、それぞれの背景も垣間見せながら、一緒にいる喜びを自覚して、相手と他の人との関わりを気にせずにはいられなってきた2人のこれからが気になりますね。

2025/03/20

[真白優樹]

彼氏に浮気されて恋愛にトラウマを抱く帰国子女が、移り気な同性愛者の先輩の家に居候する事になり始まる物語。―――一途な思いは貴方だけ、それは不純の見せかけの裏に。　同居生活の中で段々遠慮が無くなっていって思いも少しずつ芽生え始める中、不器用に交流を繰り広げる中にそれぞれの思いが巡る、中々に深い作品であり、ビターめな百合が楽しめる物語である。まだ全ては明かさないけれど、きっとそこには何かがある。果たしてそこに秘められたものが明かされる時、二人の関係にはどんな変化が起きるのだろうか。 次巻も勿論楽しみである。

2025/03/22

[とってぃー]

かなたの敬語が次第に抜けて想いを募らせてるところ可愛いね〜！女たらしで有名な先輩・結衣の家に居候するかなたとのガールズラブコメ。かなたが、心苦しさを感じながらも想いが高まる描写が焦れったくて良い！『もう好きじゃん！』と誰もが言いたくなる行動にニヤニヤが止まらん。かなたちゃんめちゃくちゃめんどくさいけどそれがいい。苛立ちもわがままも愛せました。結衣は特別感あるが相手に気を使わせない気遣いや、時に強引で時に弱さがあるミステリアスさに惹かれました。過去に踏み込む続刊が読みたい！

2025/03/23

[leo18]

同居ガールズラブコメ。女たらしの先輩結衣とおとなしめ系のかなた。かなたのめんどくささと、そんなかなたへの結衣の接し方など描写が丁寧ですごく良い。続編に期待。

2025/03/30

[椎名]

カクヨム版未読。女たらしの先輩と少しお固めで一途な後輩の同居もの。二人の関係性が縮まっていく様子や、語り部となる後輩が想いを寄せていく様子が丁寧で、先輩の女遊びの激しい誰とも付き合わない部分も何かしら過去の問題なんかがあるんだろうなと察せるのも読者に優しい。誕生日のプレゼントが、毎年一番に祝って欲しい、というのがよかった。ただ一点、完全に個人的な問題として文章が合わず読むのが少々大変だった。取り立てて難しい文章というわけではなく、一人称でさらさら続いていくので本当に合う合わないだけの話ですね。悔しい。

2025/04/01