集英社新書<br> 沖縄を撃つ!

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集英社新書
沖縄を撃つ!

  • 著者名:花村萬月【著】
  • 価格 ¥715(本体¥650)
  • 集英社(2016/09発売)
  • 夏休みの締めくくり!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~8/24)
  • ポイント 180pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784087204155

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内容説明

作家・花村萬月が、日本人と沖縄人の共犯関係で出来上がった「癒しの島」幻想を徹底的に解体しながら、既存のイメージとはまったく違った沖縄の姿を克明に描き出す。日本人であることの加害者性を露悪的なまでに引き受けたその眼差しは、南の島を過剰に持ち上げたり、そこに逃避したりする日本人と、純朴な仮面を自ら進んで被ろうとする沖縄人に対しても、等しく冷淡であり、かつ挑発的である。20年以上にわたって沖縄取材を繰り広げてきた小説家による、もっとも苛烈で真摯な沖縄論。【目次】第一章 さあ、飛行機に乗ろう/第二章 ドリフト、ドリドリ、瀬長島(1)/第三章 ドリフト、ドリドリ、瀬長島(2)/第四章 ドリフト、ドリドリ、瀬長島(3)/第五章 ドリフト、ドリドリ、瀬長島(補遺のようなもの)/第六章 飯でも喰うか(1)/第七章 飯でも喰うか(2)/第八章 飯でも喰うか(3)/第九章 飯でも喰うか(4)/第十章 飯でも喰うか(5)蛸飯/第十一章 飯でも喰うか(6)そば/第十二章 悲しき人買い(1)/第十三章 悲しき人買い(2)/第十四章 悲しき人買い(3)/第十五章 悲しき人買い(4)/第十六章 悲しき人買い(5)/第十七章 悲しき人買い(6)/第十八章 悲しき人買い(7)/第十九章 悲しき人買い(8)/第二十章 宮良康正/第二十一章 必ず、行きなさい(1)/第二十二章 必ず、行きなさい(2)/第二十三章 必ず、行きなさい(3)/第二十四章 必ず、行きなさい(4)/第二十五章 ゆっくりしましょう(1)/第二十六章 ゆっくりしましょう(2)/第二十七章 看板の左下には海星(ひとで)が/第二十八章 水死体倶楽部/第二十九章 波之上でアウトドア・ライフ(1)/第三十章 波之上でアウトドア・ライフ(2)/後書き

目次

第一章 さあ、飛行機に乗ろう
第二章 ドリフト、ドリドリ、瀬長島(1)
第三章 ドリフト、ドリドリ、瀬長島(2)
第四章 ドリフト、ドリドリ、瀬長島(3)
第五章 ドリフト、ドリドリ、瀬長島(補遺のようなもの)
第六章 飯でも喰うか(1)
第七章 飯でも喰うか(2)
第八章 飯でも喰うか(3)
第九章 飯でも喰うか(4)
第十章 飯でも喰うか(5)蛸飯
第十一章 飯でも喰うか(6)そば
第十二章 悲しき人買い(1)
第十三章 悲しき人買い(2)
第十四章 悲しき人買い(3)
第十五章 悲しき人買い(4)
第十六章 悲しき人買い(5)
第十七章 悲しき人買い(6)
第十八章 悲しき人買い(7)
第十九章 悲しき人買い(8)
第二十章 宮良康正
第二十一章 必ず、行きなさい(1)
第二十二章 必ず、行きなさい(2)
第二十三章 必ず、行きなさい(3)
第二十四章 必ず、行きなさい(4)
第二十五章 ゆっくりしましょう(1)
第二十六章 ゆっくりしましょう(2)
第二十七章 看板の左下には海星(ひとで)が
第二十八章 水死体倶楽部
第二十九章 波之上でアウトドア・ライフ(1)
第三十章 波之上でアウトドア・ライフ(2)
後書き

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

カザリ

35
風俗とは詐欺の一形態である。。で始まる以下の文章を 婚活と入れ替えてもほぼ納得がいく仕上がりになり、ますます婚活をやりにくいものにさせてくれたとともに、冷静になった。2016/07/09

Tomomi Yazaki

17
これは、題名だけで買ってしまった本です。ルポ?沖縄旅行記?それとも独自の感覚で捉えた雑感?文章はとても理屈っぽくって、あまり共感できませんが、ある意味、沖縄の真実を突いています。自然・食・人・文化を真面目か不真面目か分かりませんが、しつこいくらい詳しく書いてます。豚足のくだりを読むと、絶対口にしたくなくなる!(絶対美味しいけど)風俗については、悲惨すぎて読むに堪えない!(読んだけど・・・)そんな沖縄。その明るい人々の陰に隠れた悲惨な歴史。それは今も心の奥に、引き摺られているのです。2022/06/06

二人娘の父

12
私の基本的な姿勢として、タイトルに「沖縄」があれば、あらゆる本を読もうと思っている。しかし本書には深く考えさせられことが多かった。特に沖縄における売買春の描写は、すべてが本人の体験の描写であり、読む側の姿勢を問う内容。著者は基本的には沖縄が大好き。だからこその「沖縄県民よ、しっかりしろ」との叱咤である(と思いたい)。当然、沖縄県民で本書を読んで嫌悪する人はいるだろう。内地の人間として、書かれていることのすべてには同意できないが、すべてを否定することもできない。読後、虚無感に苦しめられた体験をした。2024/11/06

MIYA

6
「海が綺麗だから心も綺麗さぁ〜」みたいな台詞は確かにたまに聞く。真栄原については『沖縄アンダーグラウンド』が詳しい。その後、市民団体による浄化作戦で真栄原は壊滅したが、そこで生きていた人はより闇の中に隠れてしまい、救済の手すら届かなくなってしまったという話。この本が出された2007年はまだ沖縄ブームが続いており、そこに冷や水をぶっかける意図もあったんだろう。それにしても俗物的というか、体当たり的というか、それがかえって氏の誠実さになっているというか。悪書であり良書であり、良書であり悪書よね。2023/07/10

ぼっせぃー

4
紙面を大きく割いている真栄原新町は今は廃墟となり、その経緯は『沖縄アンダーグラウンド』に詳しい。筆者が喝破した沖縄いい人論自体も、ゼロ年代始めの幻想のひとつではないだろうか。今の沖縄は問題を抱えたまま東京-それ以外、の地方の一つに回収されつつあるように思う。作家としての魅力はやはり普遍的な部分にしか現れ得ない。 ちなみに、筆者が紹介している飲食店はなぜか閉店している率が高くて、これが一番の笑いどころ。2019/06/22

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