創元推理文庫<br> 星読島に星は流れた

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創元推理文庫
星読島に星は流れた

  • 著者名:久住四季【著】
  • 価格 ¥733(本体¥667)
  • 東京創元社(2016/09発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784488462116

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内容説明

天文学者サラ・ディライト・ローウェル博士は、自分の住む孤島で毎年、天体観測の集いを開いていた。ネット上の天文フォーラムで参加者を募り、招待される客は毎年、ほぼ異なる顔ぶれになるという。それほど天文に興味はないものの、家庭訪問医の加藤盤も参加の申し込みをしたところ、凄まじい倍率をくぐり抜け招待客のひとりとなる。この天体観測の集いへの応募が毎年驚くべき倍率になるのには、ある理由があった。孤島に上陸した招待客たちのあいだに静かな緊張が走るなか、滞在三日目、ひとりが死体となって海に浮かぶ――奇蹟の島で起きた殺人事件を描く、俊英会心の長編推理!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

えにくす

108
★★★☆☆大西洋の孤島・星読島を舞台にした、ロマンティックミステリー。数年に一度の高確率で隕石が落下する、奇跡の島。加藤を始めとする招待客7人は隕石探索の為に、島の所有者サラ博士に招かれる。そして本当に隕石落下。全員で探索して隕石を発見するが、その翌日招待客の一人が殺された。無線ルーターも破壊されクロサーとなった島で、真相を解明する物語。天体や星に興味がある人は、堪らないだろう。トリックはその手があったかというぐらい意外性はないが、それを🌟の魅力や主人公のロマンスでカバーしている。読後感も良い良作だ。2021/02/19

おかむー

95
ワケありの孤島に招待された様々な事情を持つ人々、という時点で殺人事件がおきるフラグ満載ですが(笑)、手堅い王道で嫌味がないですね。『よくできました』。“絶海の孤島”やら“閉ざされた邸宅”などのクローズドサークルものというのは、少なからず仕掛けのための設定の無理くり感や探偵役のドヤ顔推理なんかがハナにつくものが結構あるけれど、今作はそのあたりの嫌味がないところに好感がもてますよ。タイトルほどロマンティック寄りでも本格ミステリほど堅苦しくもなく、かつ砕けすぎない程度にユーモアも交えるバランスの良さがオススメ2016/11/05

キャプテン

78
★★★☆☆_「表紙買い〜マンガ編〜フェア」第一弾。久々に正統派のクローズドサークルミステリーを読んだ。数年に一度、隕石が落ちる島《星読島》に集まった男女7人が《まぁ特に説明しなくても大体わかるアレな状況》になる本格系ミステリ。ソツのない話で、不可な点が特になく、読みやすい。星を巡る物語というのもロマンがあっていい。スターゲイザーとかの言葉のセンスもいい。だけど、特に尖った設定や構成、人物などがないので、刺激が足りなかった。でも表紙はかっちょええ。蒼い空に流れる星、煌びやかな星空を背にしたヘビースモーカー。2016/10/20

hnzwd

71
数年に一度、同じ時期に隕石が落ちてくるという星読島。毎年、その時期には選ばれた天体ファンが集められ、落ちてきた隕石は参加者の一名に贈られるという。。同じ時期、同じ場所に隕石が落ちる島という舞台設定、落ちてきた隕石の盗難と、ついに出てしまった被害者。クローズドサークルの基本は押さえた上で、もう一捻り、という展開は流石トリックスターズの作者という印象でした。ラストも爽やかな感じで良いですが、、セグウェイを操るタフでアクティブなニートのデイヴがいいキャラ過ぎるので、ぜひスピンオフを!2016/09/14

のっぱらー

67
定期的に隕石が墜ちてくるという神秘の島、『星読島』 島の所有者のサラ博士に招かれたゲストの一人にその隕石がプレゼントされるというのだが、そんな中で事件は起こる。 隕石をテーマにしたミステリは初めて。定期的に、というところに引っ掛かりはあったけど、この真相までは想像できなかった。リーダビリティも高く、異色の孤島ミステリとしてかなりおすすめです。2017/02/22

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