内容説明
白昼堂々行われる射殺、ハンマーでの撲殺、そして毒殺。社会主義政権崩壊後、開かれた国になるはずだったロシアで不審死が相次いでいる。犠牲者はジャーナリストたち。彼らはメディアが政権に牛耳られる国の中で、権力批判を繰り広げる急先鋒だった──。偽りの民主主義国家内部で、今、何が起きているのか? 不偏不党の姿勢を貫こうとする新聞社に密着した衝撃のルポルタージュ。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
活字の旅遊人
43
2010年に単行本で出た、ロシアのジャーナリズムに関するルポ。なかなか馴染めないながらもさすがの筆致。同著者の『でっちあげ』や『モンスターマザー』程ではないにしても、引き込まれた。その2作と合わせて考えると、福田氏はジャーナリスト・ジャーナリズムのあり方を問うているのだろうな。熱意や使命感を持って報道することの尊さと危険性と。記者サイドが個人として守りたいものとの板挟みも当然あるだろう。新卒時、記者就職が叶わずに来たくすぶりアラフィフの心に再点火はされなかったが、若者に読んでもらいたいな、と思った。2021/07/13
アーモンド
37
民主国家とは名ばかりの、ある意味独裁国家のロシア。情報は操作され、それに屈しないジャーナリスト達が、消されている。平和ボケしている私には、想像を、理解を越えた世界だが、それにも立ち向かい真実を伝えようとする信念には、脱帽です。2015/12/02
たつや
31
トルストイやドストエフスキーの影響で、多少、ロシアに興味がありましたが、この本を読んで怖くなりました。読後の感想としては、北朝鮮の次に、危険な国はロシアとなりました。(あくまでも個人的な感想です。)プーチンの目も、人殺しの目にしか見えません。あー怖い!福田ますみさんも、よく、無事に日本に帰って来れましたね。2016/07/26
リキヨシオ
20
表向きは民主国家となっているロシア連邦だけど、その内情は政権批判をする人間が白昼堂々と襲われて続けているという衝撃的な実情…00~09年までに120人のジャーナリストが不慮の死を遂げ、84人が殺害されたとみられる…そして首謀者や実行犯の多くが逮捕されていないという。そんな独裁的な政権を批判し続ける小さな新聞社「ノーバヤガゼータ」に密着したルポ。反政府色の濃いメディアの経営者や大株主に圧力をかけ経営権を放棄と株の売却を強制し、政府や政府関連企業が株を独占するという手法は、とても民主主義とは思えなかった。2015/03/04
誰かのプリン
17
数年前テレビニュースで、ロシアの報道キャスターが何者かに放射性物質を投与され死に至った事を知り本書に興味を持ちました。一党独裁しかも共産党国家は大体このような事が当たり前のように起こっているのは想像のするところです。しかし、自分の命を懸けてでも社会の不正義を暴こうとする姿勢にはただ感服するばかりです。2017/10/07
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