内容説明
物語の語り手は、一家で飼われてきた歴代十三匹の犬たち。戦前の明るい空気の札幌、戦争中から敗戦後の混乱の中での北京、引揚げ後の米軍の占領に始まる戦後から平成までの東京を舞台に、愛らしい犬だけでなく、臆病な犬、凶暴な犬、殺された犬、様々な犬たちが紡ぎ出す、その犬の一生と家族の歴史。十三章からなる長編小説。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ミーコ
58
初読みの作家さん。十三匹の犬のどんなお話なんだろう と思って読んでみましたが、短命なワンちゃんのお話が殆どで・・・ 時代が時代なので仕方ないのかも知れませんが、悲しいお話が殆どで 虐待する為に飼っている飼い主に怒りを覚えて…辛かったです。2016/09/30
やこ´•ᴥ•`
51
タイトルに惹かれて手に取ってみました。ある一家で飼われていた歴代のわんこ13匹+名も無き1匹のお話が、1話ずつわんこ目線で綴られ、その後人間目線でまとめられています。この一家は著者のことなのかなぁと思わせる描写もあり。それにしても時代のせいもあると思うのですが、わんこたちの寿命が短すぎて切ないお話ばかり(;_;)主人公一家ではないけれど、虐待の描写もあって読みつつ顔が歪んでしまうのが止められませんでした。でもわんこ目線の語りは参考になることもあって、読んで良かったかなと思えました。著者初読み。2018/05/28
ちゃんみー
50
わんちゃんは、こんなことを考えながら人と接しているんですね。私の人生のうち半分ほどはわんちゃんとともに生活していましたが、こんな感じで話ができたらよかったのにと思います。13匹の犬たちの数奇な運命の中で戦争中に毛皮の供出ということで亡くなったわんちゃんは可哀想でした。過去に飼っていた犬たちを思い出しながら読了。2016/07/16
mntmt
24
犬が語ります。なので、謎な所もある。でも、飼い主の語りでだいたい謎が解けます。作者が飼っていた犬の話なのでしょうか。十三匹は、多いですね。2016/06/12
モルク
18
戦前、戦中、戦後とある一家とともに過ごした13匹の犬たち。犬たちはその生い立ちもその後も必ずしも幸せだったわけではない。一匹目から順にまずは犬目線で殆どが語られその後に飼い主家族の一人の目線で語られる。ワンちゃんたちの気持ちがよく表現されている。なるほどな。なかなかなつかずに凶暴な犬や、やけに人懐っこくて可愛らしい犬も、このように心の中で思っているのかも。悲しい話、悲しい別れも多かったけど、同じくらい最期は幸せだったに違いない犬もいた。2016/09/13
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