内容説明
「クラウドファースト」でアーキテクチャー設計を進めるガイド本
オンプレミスをIaaSに移行するだけでは、クラウドを使いこなしているとは言えません。クラウド技術を使いこなすには、アーキテクチャー設計において「考え方」の変更が必要です。では、どのような「考え方」をすればいいのでしょうか。それが本書のテーマです。エンタープライズ開発になじんでいる人も、本書を読めば「クラウドファーストの考え方」を身につけることができます。
クラウド技術の原点は単なる仮想化技術ですが、それが「アジャイル」や「DevOps」といったムーブメントの影響を受けながら、高度なシステム運用を支える基盤となりました。クラウドファーストでは、設計方法も、開発手法も、プロセスも、マネジメントも、すべて変わります。これからのシステム開発に欠くことのできない「クラウドファースト」、あなたもぜひ身につけてください。
<目次>
第1章クラウドファーストの意味
第2章クラウド技術の構成
第3章クラウドファーストに至るまでの歴史
第4章エンタープライズとクラウドファースト
第5章アーキテクチャー設計ガイド
第6章クラウドファーストにおけるエンジニア
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Tenouji
8
なんていうのかな…IT技術は、サービスとユーザーの同時性という方向に、どんどん向かってるんだよね。そのために、リリース技術をとことん早める工夫を突き詰める。エンジニアのモチベーションを高く維持する。そういうエンジニアリング的な背景内容が、簡潔にまとめられている、良書です。2018/12/05
たそ
3
非常に簡潔かつ要点が抑えられている良本。オンプレミスからクラウドへ移行してきた経緯や背景はもとより、どのようにサービス分割すべきかを簡単な実例を交えて教えてくれる。個人的にはアジャイルとウォーターフォール、ITILとDevOpsやマイクロサービスアーキテクチャー、カオスモンキーやカナリヤリリースの説明など、長年よくわかっていなかった内容がふと腹落ちした。たまたま図書館で手に取っただけだが、思わぬ発見だった。2021/10/06
ireadertj
3
一つ一つの詳細は書かれていないが、現在のクラウドファーストを基軸とした潮流と、その基本となる考え方を掴むには良い本だった。 日本の技術書でも、もっと一つの技術ではなく、アーキテクチャや考え方を書いた本が増えるといいなと思った。2017/07/15
ガソポン
3
概要として充実。最初に読めばよかった2017/03/31
ninn.atsu
2
よくできた本。クラウド技術の解説からクラウドファーストの考え方、設計ガイドまで、よく書かれている。個別クラウドに特化しておらず、あくまでも考え方なので、AWS勢でもAzure勢でも読んで損はない。