内容説明
落ちぶれた令嬢を買ったのは、かつての貧しき恋人だった。
父は行方不明、貯金も底をつき、さらに火事に見舞われて、サブリナはついに代々受け継いできた屋敷の売却を決意した。そんな折、意外な人物が屋敷を訪ねてきた。クルス・デルガド! かつて父に雇われていた貧しい青年は、その後仕事で成功を収め、今では大富豪として名を馳せている。10年前、二人は恋人同士だった。だがサブリナが妊娠し、その後流産したことがきっかけで、いつしか心は離れていった。いまサブリナの窮状を聞き、クルスはすぐに資金援助を申し出た。彼女が半年間の愛人契約に従うなら、という非情な条件つきで。■互いに愛し合いながらも障害を乗り越えられず、離ればなれになったサブリナとクルス。奇跡的な再会とクルスからの思いがけない愛人契約の提案が、サブリナの心を激しく揺さぶって……。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たまきら
18
貴族のお嬢様にひとめぼれし、アタックして彼女妊娠させたけど、彼女流産しちゃって。ごちゃごちゃ勘違いやらプライドやらで彼女を手放して10年。お金持ちになって戻ってきて、彼女に持ちかける契約…あはは、バカだのう、男子。でも結局女子はほだされちゃってるし、男子はもうずっとベタベタに惚れてるので呆れつつもサクッと読めました。女子の犠牲で成り立つ貴族の話が皮肉たっぷりでニヤリ。日本も「お家のため傾城とやらに身を落とし」だもんね~。あ~やだやだ。2016/08/30
ぽこ
4
復讐のためにヒロインを愛人にしたけど、彼女のことが好きなのがダダ漏れでした。どの辺が復讐なんだ??2016/12/01
麻琴
1
雑誌に掲載されたコミック版がよかったので購入。復讐だ何だ言っても結局最初からヒロインに惚れきってるヒーローがいい。愛人契約持ちかけるのは馬鹿だと思うけど。☆42017/07/18