扶桑社BOOKS<br> 酔狂市街戦

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酔狂市街戦

  • 著者名:戌井昭人
  • 価格 ¥1,320(本体¥1,200)
  • 扶桑社(2016/08発売)
  • ポイント 12pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784594075231

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内容説明

おかかえ運転手に、売れない舞台役者、同じく甲斐性なしのサックス奏者……しぶとく這い回る底辺男の諧謔と哀歓と正義を描ききった4作【青鬼】【カナリア】【酔狂市街戦】【川っぺりらっぱ】。彼らの生きざまはブルースそのもの!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ケイ

130
ダメな酒呑み男は愛すべきだろうか?ない。彼らは可愛げがあるだろうか?ない。ダメだ、こんな男たちは。しゃんとしなさい、働きなさい、どういう形ででも。『川っぺりらっぱ』のお父さんみたいなのが愛すべき男。最悪なのは、『カナリア』のおじさん。未来がなさすぎる。いっそ『青鬼』の男みたいに狂っちゃえ。もしくは、『酔狂市街戦』のベース男みたいにボロボロになっても立ち向かえ。情けないのだけは、ご勘弁。2016/10/05

そうたそ

50
★★★★☆ ろくでなしのダメ男が描かれる短編が四つ。おかかえ運転手とか、売れない舞台役者とか、甲斐性なしのサックス奏者とかやってることは様々だが、何か根底には通ずるものがある男たちである。なかなかのダメっぷりなんだけど、何だか憎めない。好きだったのは「カナリア」と「川べりらっぱ」。技巧に走ってよく分からない「青鬼」と勢いだけの「酔狂市街戦」に比べると、上の二編はダメながらも男たちが愛すべき存在として描かれている気がする。そこに悲哀を感じると同時に突き抜けたユーモアを感じるんだよあ……。2016/10/17

おかむら

35
酔いどれダメ人間短編集。「青鬼」「カナリア」「酔狂市街戦」「川っぺりらっぱ」の4作。かなりダメな男たちがダメなまま。楽しい!川っぺりらっぱは映画化したらいいなあ。オダジョに前歯を1本抜いてもらって。2016/09/03

coco夏ko10角

33
帯が!帯よ!戌井さんいいと思うんだけどね。けど正直今回は今までの作品ほどぴんとこなかったかな…。一番好きなのは『カナリア』   青鬼/カナリア/酔狂市街戦/川っぺりらっぱ2016/07/30

ひねもすのたり

22
本書は戌井昭人さんの最新刊。 酔っ払いを主人公とする短篇が4作収められています。 一作目の『青鬼』が尖がりすぎていて違和感アリですが、残り三作は戌井さんらしい作品です。 ただ難を言うなら戌井作品独特のユルさが若干表層的だと感じました。別の言い方をするなら奥行があるという事ですが、主人公それぞれが抱えている閉塞感のようなものが垣間見えてしまうとその面白さは半減してしまいます。『カナリア』ではそれを強く感じてしました。 『川っぺりらっぱ』は文句なしにイイですね。 マル・ウォルドロンも文句なくいいですよ♪★4↓2016/11/16

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