内容説明
【編集担当より】
じつは本書の原稿は、懇意にしている作家さん経由で編集部に持ち込まれたものでした。
通常、持ち込み原稿はすべてお断りしている小社ですが、数ページ読み、驚きました。
内容もさることながら、読み手をぐいぐいと引き込む筆致、処女作とは思えないクオリティに、編集部ですぐに出版を快諾、私たちはそこで初めて福本千夏さんとお会いしました。
実際彼女を目の前にして、アテトーゼ脳性まひという病気の深刻さを知りました。
と同時に、僅かに動く2本の指でこのような清らかで美しい文章を編んだという事実、奇跡のような存在である彼女に深く感動したことを覚えています。
泣いて、笑って、恋をして。一途、前向きに突っ走る!
清冽な生き方が胸を打つ、なにわのオカン、再生の物語。是非お読みください。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ころりんぱ
39
最愛の夫を癌で亡くした千夏さん、脳性まひの身体症状に加えて、死別後にひどくなってしまった身体中の痛みとともに生きている。もともとがバイタリティに溢れる元気いっぱいな人なのだろうけど、毎日泣いて暮らしたそうで…。痛みを和らげるために毎日通っている接骨院の若い鍼灸師とのやりとり、息子さんとの会話、多くのお友だちとの交流が実に生き生きと綴られているのですが、これが想像を超えたすごいこと。私なんぞが気安く感想など書けないのだけど、生きてる感、心から交わってる感があってもうびっくり。2016/10/31
レコバ
0
分厚いコンテクストを踏まえると、元気をもらったとか、感動したとか、ポップな文体で読みやすい様に見えて高度な構成がなされているとかそういう感想しか書きようがないのだけど、あえてそういうことを無視すると、人と人との距離感の難しさ、さらに言うとその怖さについて印象に残った。2019/10/03
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