内容説明
誰にも言えない黒い悩み、ここでお引き受け致します…。
もし、あんたが道に迷ってるなら、最初に探すのはたぶん交番。お巡りさんに道を訊ねて、踏み外した道から正しい道に戻ればいい。でも、迷っているのが人生の道、心の暗闇だったなら? そんなとき、あんたが探すべきは明るい部屋で待つカウンセラーじゃない。行き先を見失ったあんたが叩くべきは、暗闇人生相談所の扉。闇にとり憑かれて道を踏み外してしまった人々の行く末を知る、真夜中のカウンセラーがいる所だ。そいつの名は<櫻井>という。あんたが堕ちるかもしれない地獄、あんたより先に道を踏み外した人々の末路について、奴より詳しい者はいないだろう。きっと参考になるはずさ。ようこそ、暗闇人生相談所へ……さあ、1名様ご案内!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
夢追人009
135
2015年刊行で定価500円+税とは破格の安さだなと思ったら一応は人生相談の態を為してはいる物の旧作「超」怖い話シリーズのベスト作品集的な内容でしたね。全体的に軽めの話が多いですので「超」怖い話の入門編として楽しむと良いでしょうね。私、霊感があるんです『団体』誰かに見られているという感覚に悩まされ続けた西蓮君が、とある神社の巫女さんに会うなり突然爆笑されて「あーっはっはっはっは!あなた、二千人ほど霊を背負ってるわよ」と言われたという。妖怪とかって信じてる?『蒼天を駆る』トラばあちゃんが宙を駆る狐を見た話。2020/12/10
ネムコ
22
人気実話怪談シリーズ『超怖い話』の4代目編集者、加藤一氏の小説?!と即手に取ったのだが、残念ながら小説ではなく、以前発表した実話怪談を読み物風に編集し直したものだった。リアルタイムで読んだ話も多く、がっかり。インパクトのある話って、一度読むとしっかり記憶に残ってしまうので他で見かけてもすぐ思い出してしまうのが、書き手側には痛し痒しだろう。しばらく『超怖』から離れていたので懐かしかった。2015/07/09
澤水月
21
何だこのラノベ風表紙と謎の構成…読み出してすぐ再録と気づき愕然…でも、思いの外いい、てか懐かしい。そーそーそーとか盛り塩とか骨身に沁みて覚えてるなぁ91年と超初期の超怖はいいなぁ怪談に飢えてたなぁ…確実に今よりのんびりした感じ。遠野物語に怒られる話とか(笑)。謎構成にしなければもう2、3話入ってたんじゃ…江古田BBSとか懐かしいな ギスギスもないな、この頃活字界文化界まだ不況じゃないなぁ…呼び戻されました。今の怪談ジャンキーはどうなんだろうな2015/06/30
qoop
5
著者が長年にわたって手がけてきた怪談実話をチョイスして再録した一冊。初出一覧を見ると、古いものだと91年の〈突き抜けた話〉か。よく憶えてるよこれ。っていうかだいたい憶えてる。あれもこれも、著者の作品だったか… と驚きを新たにしている。しかしこの新構成はどうなのだろう? あまりにもピンと来ないのだが。新たな読者層の開拓なんだろうから、とやかく云うことではないけれど。2015/06/30
尾白
4
怪談バーとかってないですかね?2015/08/01