内容説明
「お父さんの子どもの頃って、どんな時代だったの?」15歳の娘の問いを機に、父は自分が育ってきた時代の「歴史」を振り返ることに。あの頃、テレビが家庭の中心だった。親たちは「勉強すれば幸せになれる」と教えていた。宇宙や科学に憧れ、明るい未来を信じて全力疾走していた……。そして、父が出した答えとは。明日へ歩み出す子どもたちへ、切なる願いが込められた希望の物語。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ともくん
65
重松清が自分の生きてきた時代を振り返る、エッセイ風の物語。 オリジナルの物語にはない、ふたりの娘の父という立場の素の重松清がいたのではないだろうか。 自分の子供へ語るのではない。 子供の未来へ語りかけているのではないだろうか。 明日へ、そして、未来へ向けて前を向いて歩いている全ての人に読んでほしい。2019/10/13
三代目けんこと
63
「どうだ、おとなってけっこういいだろう…」と自分は、子どもに言えるかな…? これまで、自分の歩いてきた道を振り返らせてくれた本書に、少し感謝。2020/01/13
ちゃんみー
61
鉄腕アトム、ウルトラマン、そして仮面ライダーが登場した1960年代前後。それはまさしく私が生まれ幼少期を過ごした時期である。科学の発達で宇宙に目を向け、何につけスピード重視の時代でもあった。そして未来の日本はバラ色だと信じていた。そんな時代に生きた私たちの世代は幸せだったのか?を問い、これからの時代は何を持って幸せなのかを問いかけている(と思う)。どちらかというと未来を担う高校生世代向けのお話でしたが昔を懐かしく振り返ることもできました。2016/05/04
くろにゃんこ
56
2006年に刊行されたものに2016年の今を加筆している。私よりいくつか年上のカズアキが中学生の長女に「子供の頃はどういう時代に生きてきたわけ?」と聞かれ歴史を振り返るお話。親はみんな同じ想いなんだろうなぁ~後半はなんとなく感慨深く、しみじみとさせるところはやっぱり重松作品(*^_^*)2016/06/29
はな
52
娘からお父さんが生きてきた世の中は幸せだったの?と聞かれ正月休み中に昭和の激動の時代を振り返るという小説。私の生まれる前の波乱の時代。オリンピックや万博、高度成長期。本当にめまぐるしく日本は駆け巡ったのだなと思う。未来に思いをはせてがむしゃらになれることが幸せであるならば、今後の日本はどう進んで行くのだろうか。。。せめて今の子供たちにとって明るい未来を照らし出せるといいと願う。2016/03/17
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