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内容説明
時を超え、世界中で読み継がれる文学の古典は、21世紀を生きる私たちにとってなお身近な感覚や切実な問いを突きつけている。
『ドン・キホーテ』『罪と罰』『ボヴァリー夫人』『失われた時を求めて』などの大作から、チェーホフやカフカ、メルヴィルの短篇まで、フィクションを読む技法と愉しみを知りつくした4人が徹底解説。
放送大学でロングラン9年の大人気講義に原典の名訳・新訳を交えて再構成した、海外文学案内の決定版。
※本書には、紙版の第16章に収録されている下記3作品の抜粋は、版権上の理由により収録されておりません。
イタロ・カルヴィーノ『魔法の庭』 (和田忠彦訳)
イタロ・カルヴィーノ『楽しみはつづかない』 (和田忠彦訳)
イタロ・カルヴィーノ『ある夫婦の冒険』 (和田忠彦訳)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
吟遊
8
19世紀ヨーロッパ小説を中心に、世界古典文学を読む、放送大学の講座をまとめたもの。初出は2007、それを2度、改訂してこの角川ソフィア文庫に至る。工藤庸子さんがメインの編者、執筆社。フェミニズムとポストコロニアリズム(植民地主義を批判的に検討)がふたつの柱と言える。それぞれの作品の読み解きのために、参考文献がついているのだが、これが秀逸だと思う。2016/08/30
momo
3
面白かった!2022/01/16
りんご
3
こういう本の醍醐味は,自分の未読な本で読んでみたいなと思う本が発見できること。もう一つは読んだ本でも,その本の読みとりかた。自分と同じこともあるし,そういった読み方があったのかと,これも発見できる。2022/01/04
Holden Caulfield
3
いつも通り「編者あとがき」から読む 「放送大学の科目についても いくつかの設問をご紹介しておこう」 ―サンチョ・パンサの役割と登場人物としての魅力について述べなさい ―ラスコーリニコフはどうして殺人を犯したのか ―バートルビーはなぜ食べることも書くこともやめたか ―ハックルベリー・フィンの成長について論じなさい 云々 なんだぁ「この手の」書籍… しかしいざ読み始めてみると結構すんなりと楽しむことができた いつか セルバンテス フローベール プルースト カルヴィーノも読まなきゃな 2019/02/24
takao
3
放送大学ラジオ科目の教材(大学379H93'07-Se、379H93'11-Se)を新たに編纂。放送大学教材では朗読のCDROM付き2017/12/15