内容説明
英国ミステリの女王が挑む霊脳スリラー!
流し込んだばかりのセメントに小さな5つの足跡を残し、息子が失踪してから4か月。母アナは毎日その足跡が消えないように磨きながら、息子の帰りを待ちわびている。日に日に思い詰め、やがて藁をもつかむ思いで霊能者にすがるようになるアナ。一方、もう一つの子どもの失踪事件を追っていた刑事マーヴェルは、万策尽きて霊能者に協力を頼むが成果は得られなかった。霊能者を疑う刑事と、霊能者にすがる母。それぞれの思いが交錯し、やがて意外な結末へと辿り着く――。
デビュー作でいきなり英国推理作家協会(CWA)ゴールド・ダガー賞を受賞し、長編6作目にして本作ですでに3度目のノミネートを果たした英国ミステリの女王が挑んだ、オカルト・スリラー!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
のぶ
58
読みやすい文章でスラスラと進むことができるのだが、感想を纏めようとするとうまく書けない本だ。子供が行方不明になってしまった母、アナが列車に飛び込もうとするところを刑事マーヴェルに救われる。マーヴェルも別の失踪した少女の捜査を行っていた。この辺りまではサスペンスとして実に読ませる。中盤以降アナが霊能者との関わりを持ったあたりから何だか物語の纏まりが無くなってしまったような気がした。自分が霊能を全く信じていない事もあるかもしれないが、最後は焦点がボケてしまったように感じた。2016/09/23
しゃお
31
行方不明の少女と少年の事件を主軸に、霊能力者レイサムと行方不明の少年の母親アンが見せるものは一体何を指しているのか気になりながら物語は進みます。ミステリなのかオカルトなのか、どちらの成分が大きいのか分からない中で、事件を捜査するマーヴェル刑事が行方不明の少女を捜す様子は真摯なものだけに、やたら傲慢な態度を見せていても憎めないキャラクターとして描かれており、そんな彼が未来と過去の輪が閉じたような感覚に襲われる場面が印象的。そして最後は著者の作品らしく決してすっきりしないところも不思議と心地よいものでした。2016/08/11
わたなべよしお
23
主人公の警部、マーヴェルには親近感を覚えたが、正直に言うと、面白さがよく分からなかった。きちんと論理的に説明がつく話か、逆にその辺を超越しているかのどちらかが私の好みのようだ。ところが、この話は何となく、その辺が中途半端なのだ。2016/08/16
あっちゃん
21
めちゃくちゃ久しぶりのベリンダバウアー(笑)読みやすいのは覚えてたけど、こんな作風だったっけ?なかなか賛否両論ありそうな( ̄ー ̄)2026/05/21
ほちょこ
21
バウワー、毎度のことながら傑作でした。霊能力を信じないと言いながらも、そこに希望を見いだす人びと、そして偶然とは思えない事柄の数々。結局はなんだったのだろうか?と読者に考えさせる作品。マーヴェルが足を踏んづけた女の子は一体誰?あぁ年末にいい作品に出会えた!2016/12/13
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