文学の扉<br> レイさんといた夏

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文学の扉
レイさんといた夏

  • 著者名:安田夏菜【著】
  • 価格 ¥1,265(本体¥1,150)
  • 講談社(2016/09発売)
  • 真夏も楽しく!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~8/11)
  • ポイント 330pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784062832397

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内容説明

中1の一学期を終えて転校した莉緒は、“汚部屋”にこもりっきり。新たな人間関係に恐怖すら覚える莉緒にとって、うんざりの夏休みだった。そんな莉緒の前に現れた、どこから見てもヤンキー姿の少女の幽霊。成仏できていない彼女は、「生前、誰かとふれ合ったときのエピソード」をヒントに、自分が何者だったのかを知ろうとする。ヒッキーとヤンキー、通い合い始めたふたりの心。少女たちは、むき出しの自分の心に触れた――。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ぶんこ

47
物語の最初に汚部屋が出てきて、思いっきり引きました。心が疲れちゃうと無気力になるようで怖い。莉緒さんのお母さんの性格からしたら、莉緒さんの様子に心配マックスで、病気を誘発しちゃったのか。そんな状態を苦しんでいたのは莉緒さんだろうし、幽霊のレイさんは救世主かな。レイさんが現れたのは、幼馴染の母を思いやるレイさんの気持ちが噴出したのかもしれない。明石家さんまさんじゃないですが「生きてるだけで丸儲け」と思える気持ちになるまで、乗り越えて欲しい。2016/10/20

東谷くまみ

36
あー、耳が痛い。私も莉緒ちゃんのお母さんと同じように口うるさかったし、なんならその口うるささで長女を追い詰めてた。私たちの関係性が最悪だった頃のことを思い出して、いやはや息苦しかったな~😅レイさんの自分探しを手伝うことで、少しずつ自分の心と向き合い、大人になる莉緒ちゃん。「あたしはあたしが、出会った人らでできている」この言葉を実感できるのはまだまだ先だと思うけど、それに気づけた時ってすごく幸せな気持ちになる。自分と出会ってくれた人たちに感謝の気持ちでいっぱいになる🥰娘にもそんな人生を歩んでもらいたいな2024/08/10

ほう

29
中学一年生の莉緒は、夏休みに入ると同時に関西に引越してきた。無気力な毎日を過ごす莉緒の前に突然現れたレイ。彼女は成仏できない霊だったが、自分が誰であるか全然わからないと言い、莉緒に一緒に探してほしいと頼み込む。莉緒とレイとの交流や、周りの人たちとの関わりが丁寧に温かく描かれている。ラストシーンがとても良い。2025/07/16

keith

23
友だちとの関係がうまくいかず、引きこもりとなった中学生の莉緒。そんな莉緒の部屋にヤンキーの幽霊レイが現れる。自分が何者かわからないので成仏できないというレイに莉緒はいやいや身元探しを手伝わされることになる。レイの自分探しを通じて、はからずも莉緒も自身を見つめ直すきっかけとなります。児童書のようでしたが、あなどれません。レイが何者か分かるにつれ、胸がいっぱいになってきました。多くの方にも読んでいただきたい、いい本でした。2016/12/13

雪丸 風人

18
”私は補助輪のようなもの。なくても大丈夫とわかったら、カッコ悪くて邪魔だから外された・・”中学に入ってすぐにできた友達に距離をおかれ、見捨てられ、笑い者にされるというつらい体験をした主人公。極度の人間不信に陥った彼女は、失意のまま転居し、汚部屋で引きこもるようになります。そんなボロボロの彼女に自分を見つめ直すきっかけをくれたのは、かつての母と繋がりのあった意外すぎる存在なのでした。外見は怖いのだけど、飄々としてどこか憎めない直球女子というレイさんのキャラクターがいいですね。(対象年齢は12歳半以上かな?)2020/09/22

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