レイさんといた夏

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レイさんといた夏

  • 著者名:安田夏菜【著】
  • 価格 ¥1,265(本体¥1,150)
  • 講談社(2016/09発売)
  • ポイント 11pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784062832397

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内容説明

中1の一学期を終えて転校した莉緒は、“汚部屋”にこもりっきり。新たな人間関係に恐怖すら覚える莉緒にとって、うんざりの夏休みだった。そんな莉緒の前に現れた、どこから見てもヤンキー姿の少女の幽霊。成仏できていない彼女は、「生前、誰かとふれ合ったときのエピソード」をヒントに、自分が何者だったのかを知ろうとする。ヒッキーとヤンキー、通い合い始めたふたりの心。少女たちは、むき出しの自分の心に触れた――。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ぶんこ

45
物語の最初に汚部屋が出てきて、思いっきり引きました。心が疲れちゃうと無気力になるようで怖い。莉緒さんのお母さんの性格からしたら、莉緒さんの様子に心配マックスで、病気を誘発しちゃったのか。そんな状態を苦しんでいたのは莉緒さんだろうし、幽霊のレイさんは救世主かな。レイさんが現れたのは、幼馴染の母を思いやるレイさんの気持ちが噴出したのかもしれない。明石家さんまさんじゃないですが「生きてるだけで丸儲け」と思える気持ちになるまで、乗り越えて欲しい。2016/10/20

keith

22
友だちとの関係がうまくいかず、引きこもりとなった中学生の莉緒。そんな莉緒の部屋にヤンキーの幽霊レイが現れる。自分が何者かわからないので成仏できないというレイに莉緒はいやいや身元探しを手伝わされることになる。レイの自分探しを通じて、はからずも莉緒も自身を見つめ直すきっかけとなります。児童書のようでしたが、あなどれません。レイが何者か分かるにつれ、胸がいっぱいになってきました。多くの方にも読んでいただきたい、いい本でした。2016/12/13

雪丸 風人

16
”私は補助輪のようなもの。なくても大丈夫とわかったら、カッコ悪くて邪魔だから外された・・”中学に入ってすぐにできた友達に距離をおかれ、見捨てられ、笑い者にされるというつらい体験をした主人公。極度の人間不信に陥った彼女は、失意のまま転居し、汚部屋で引きこもるようになります。そんなボロボロの彼女に自分を見つめ直すきっかけをくれたのは、かつての母と繋がりのあった意外すぎる存在なのでした。外見は怖いのだけど、飄々としてどこか憎めない直球女子というレイさんのキャラクターがいいですね。(対象年齢は12歳半以上かな?)2020/09/22

izw

10
安田夏奈は初めて。人と話をするのが苦手で、クラスのいじめにあった中学1年の1学期終了と同時に父親の仕事の都合で引っ越したところから話が始まる。引っ越し後1ヶ月引きこもった部屋に現れた幽霊レイ、自分が誰か、何で死んだか忘れてしまい、成仏できずにいるレイが昔を思い出すのを手伝うために、思い出した人の似顔絵を描いていくうちに、意外が関係が発覚する。なかなかスリルのあるストーリー展開でよかった。また全作品を読んでみたい作家がひとり増えた。2017/05/04

timeturner

7
幽霊の身許探しというアイディアが巧く使われている。ちょっとしたことが原因でかけ違ってしまう人と人の絆。こんな修復法もあるんだなとこっそり涙しながら納得した。2017/04/08

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