講談社学術文庫<br> ベルギー大使の見た戦前日本 バッソンピエール回想録

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講談社学術文庫
ベルギー大使の見た戦前日本 バッソンピエール回想録

  • ISBN:9784062923804

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内容説明

ことしは日本とベルギーが国交を結んでから150年。その間、バッソンピエールが在任した18年間は、日本の運命を決する致命的な諸契機が、歴史のページに次々に刻みこまれていった時代でした。大正天皇の病気、関東大震災、ワシントン、ロンドン両条約における軍縮問題、満洲事変と国際連盟脱退、相次ぐ要人の暗殺、五・一五事件と二・二六事件……。それらを外交官としてつぶさに観察した希有な記録、それが本書です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

ホークス

48
大正10年〜昭和14年の駐日ベルギー大使の滞在記。妻と4人の子、家庭教師の女性、神父の8名で来日。文章は上品で少し堅め。皇室、政治家、実業家、他の外交官との交流に忙しく、興味深い話が多い。中でも関東大震災については、体験を含め生々しく語っている。逗子の家が半壊し、津波にも襲われる。横浜と横須賀の火災は欧米人にも多くの死者を出し、徒歩で逗子まで逃げた人もいた。本書の後半は、大戦に向かって様々な出来事が続く。著者はかなり公正な人物だが、時代相応の偏見もある。ただ日本を見つめる視線には確かな見識を感じる。2022/02/16

読書ニスタ

39
1921年から1939年と、太平洋戦争前夜の日本の雰囲気を語る一級の資料であることに間違いなく、また、日本に好意的である著者の考え方に、日本人として、日本人の心情として、長らく、好意的に読まれ続けただろうと思う。だがいかに好意的なベルギーとの関係があっても、日本はドイツと組み、ドイツはベルギーを支配したのだ。著者は関東大震災を前に、死を考える有意義な機会であったと言える胆力の持ち主だ。仮に嘘で好意があると言うのも、簡単なことだろう。明治維新は王政復古であり、王家同士の騙し合いが、正体である。民意はない。2019/10/13

せいたろう

10
政治的論評を控えた戦前の日本のベルギー大使の回想録。皇室や諸外国公使らとの交流。関東大震災に被災。逗子では規模はわからないが津波にも遭遇。日本贔屓の親日家。2020/09/04

NY

8
外交が貴族、あるいは特権階級のほぼ独占だった古き良き時代。激動の時代を目撃したはずの大使の記録は読者の予想に反して非常に「おっとり」している。しかし、大正末から昭和戦前は、消費文化や外国との交流が活発化した時期でもあり、大使が伝える「ふくよかで友好的な」雰囲気は、上流階級を中心に確かに存在したのだろう。 大使の記録は総じてシンプル過ぎて深みには欠けるが、身をもって体験した関東大震災に関する記述はとても臨場感があり引き込まれる。その他、国鉄の食堂車のメニューが(間違いだらけの)フランス語で書かれていたことや2018/03/24

くらーく

5
ベルギーは小国だと思っていたけど、一人当たりの国民総生産で見ると大国だったのだね。まあ、今でも日本よりは上位だけど。かの国のバッソンピエール大使が、大正から昭和(戦前)までの記録を通して、当時の日本状況を知る。 印象に残るのは、関東大震災と皇室を含む上流階級との交流かな。外交のためにも皇室は必要なのかなあ、と思うわ。ある意味、日本の象徴なんだね。 それと、満州事変や韓国併合の事も書いてあるけど、至って穏健な雰囲気が漂う。まあ、当時、直接かかわらない人はそんなもんなのかもなあ。2019/07/13

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