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内容説明
生きづらさを抱えた人々に、悩みから抜け出るヒントを与える入門書。明治期に森田正馬によって誕生した森田療法は、現在、考え方の本質はそのままにしながらも、入院ではなく外来での治療が確立し、現代人の生活にも対応ができるようになってきました。本書は、考え方のエッセンスを紹介しつつ、うつ病や心身症などへどのように効果を発揮していくのか、実際の症例をもとに解説します。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
harass
84
この新書シリーズの岩井『森田療法』(1986)を以前読んだことがあったが、最近この療法の興味から、この本(2016)を手に取る。主に神経症の治療として森田正馬が生み出した療法の歴史や基本概念や治療の実際例などを紹介。時代に合わなくなった部分を改良した療法を指導しているという。「できないこと」「できること」を見極めるなどは、アドラー心理学などに通じる部分があるようだ。マインドフルネスにも触れている。古い療法では、入院必須だったが、今では外来が主で、患者とメールでのやりとりさえもするという。良書。2019/04/29
ハイポ
26
◎あきらめ、ひらきなおり、ただやる■理想の自己像を捨て、現実の自己をあきらめて受容する。理想の自己像とは、「かくあるべし」「かくあらねばならない」と思い込んだ自己像。理想の自己が肥大すると、現実の自己とのギャップに苦しむ。そうした人には理想の自己の縮小と現実の自己の拡大が必要。「できないこと」をあきらめて受け入れ、「できること」に取り組む。気分や欲望などは自分の意志でどうにかなるものではないため、感じるがままに受容し、それにとらわれず目の前のできること、やりたいと思うことをやる。2023/01/30
あかいろ
23
悩みや苦しみを、解決しようとするのではなく受け入れる。 それは諦めではなく、辛い、悲しいなど負の感情が起きてしまうことは仕方のないことであるとあるがままの自分を許すこと。 人生、思いがけないことが起きて行き詰まることもありますが、悩みの根本をどうにかしようと躍起になって余計に自分を苦しめてしまう前に、この本を思い出したい。2016/11/21
じーにあす
20
森田療法の12のキーワードは、とても分かりやすく、読み返したくなる。不安や恐怖、怒りなどの不快な感情は、抗えば大きくなるので、頭で考えずに過ぎ去るのを待つ。できる事とできない事を分けて考える。こうあるべき、という考え方を捨てて、外からの刺激を自然と捕らえ、受け入れる。理想の自己と現実の自己を協調させ、より良い方向に持っていく。苦楽共存、苦があるから楽がある。安定を捨て、無常を受け入れる。これが自分なんだと受け入れて、諦めて、それを踏まえつつ人生を歩む事が大事なのだと思った。経験は大切。悩む事も人生なのだ!2018/11/11
きくらげ
16
恐怖は避け得ないもの、また欲望もなくせないものなのであるがままでいきましょう。人生悩みがあって当然だ、そういう生活があってもいいじゃないか。苦しみに対する分析的アプローチではなくて総合的なアプローチの方が動きやすくなるように思える。2018/12/19
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