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内容説明
「愚かな戦争」は「愚かな政治家」が起こす! 日本軍の敗因を著書『参謀本部と陸軍大学校』で喝破した著者が、戦史から導いた「戦争回避」の原理。「平和」を守りたいなら「戦争」を学ぼう。大学で軍事学を教えないのは、先進国では日本だけである。地政学から見た国防戦略の理論、ナポレオンからイラク戦争までの戦争態様の変化など、必読の戦争入門書。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
姉勤
37
戦争反対。しかし、その戦争のイメージは70年前で停まっているのでは?。本書は近代戦の発端、ナポレオン戦争から、第一次、第二次大戦、朝鮮戦争、ベトナム戦争、イラク戦争を踏まえ戦争と対策を考察する。ナポレオンの決戦戦争(全戦力の壊滅)のセオリーが近代兵器により予想外の悲劇を招き、後に核によって限定戦争しか出来なくなった。そしてハイテク兵器により徴兵は無用となり、テロによって戦場の概念が霧散した。しかし戦争形態が変わろうが、政治と軍事が一体でかつ適正でない限り誤った結果しか起こらない。政治とは国民の意思なのだ。2015/08/13
James Hayashi
32
防衛大卒、陸上自衛隊、陸将補で退官、防衛庁戦術研究所入所、05年著。戦争を語る上で地政学の大切さを感じる。それだけでなく、いかに戦争が政治との関わりがあるかも感じながら、大きな戦争を見ていく。軍人だけでなく政治家も地政学と戦争学なるものを学んでいかなければなるまい。2019/04/19
樋口佳之
27
自衛官はすべて戦後の民主主義教育をうけて育った者たちであり、民主主義の常識をもっている。/かつては大きな大きな枠組の中ではこうした見方に納得もしていたのだけど、最近のあの方この方を見るにつけここがかなり心配。2019/06/17
小太郎
17
地政学の立場から戦争を不偏的に捉えた良書。2005年の本ですが今読んでも後半に書かれた日本の立ち位置に関しての推敲は少しも古臭くありません。「戦争を避けるためには戦争を知らなくてはなりません」こんな当たり前の事が戦後一顧だにされなかったのは日本の歪んだ教育政策のせいなんだろうか?あまりにも前の大戦のトラウマが大きかったせいなのか?この本を読むと色々考えさせられます。これほどすっきりと色々な戦争の発端、動機、経過、結果そして戦争自体の変貌、未来への展望が書かれた本は初めてでした。2020/10/06
OjohmbonX
7
戦争の思想や戦略の変遷を、ナポレオン戦争~イラク戦争の具体例から地理的・技術的条件を交えてロジカルに、かつコンパクトに解説される。優れた解説である一方、戦争をロジカルに整理しようとすると不可避的に、国家間の損得勘定のゲームとして抽象化してしまう。そのことを相対化しない限り、ロジカルであることがあたかも「正しく」見せてしまうために、語る本人でさえその限定的な正しさを全面的な正しさと混同してしまう。現状への提言でこの部分最適の狭さが発現する。それでも特定の軸での見方(戦争のロジック)を教えてくれる有用な本だ。2017/09/09
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