文春e-book<br> 選ばれし壊れ屋たち

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文春e-book
選ばれし壊れ屋たち

  • 著者名:鹿島田真希
  • 価格 ¥1,425(本体¥1,296)
  • 文藝春秋(2016/08発売)
  • ポイント 12pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784163904351

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内容説明

壊れても生き続けろ

新人作家の三崎小夜は、次回作が書けずに悩んでいた。
担当編集者からの宿題は、なぜかBL小説を読むことだった。
自称クリエイターの元彼。自意識過少な恋に熱き先輩。自我崩壊気味な人気漫画家。
ちょと壊れた周囲の人たちに翻弄されながら、戦う快楽に目覚めるまでの成長物語。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

めろんラブ 

61
我が道を行くことの、なんと過酷なことよ。周囲から浮こうが非難されようが、突き進むべき己の道を断固として歩む”壊れ屋”たちに触発されて、主人公のミササヨは気づき、考え、行動を起こす。それは闘争にも似て。これら彼女の変化は成長と言い換えられるだろう。この世界で生きていくための覚悟を手に入れたのだから。大衆迎合型の人・物・作品・・・がもてはやされる中、このような癖の強い作品を世に放つ鹿島田さんも壊れ屋のひとりなのかもしれないと思いながら、本を置いた。2016/07/12

いたろう

46
これが本当に鹿島田真希の小説? 以前の倉橋由美子を彷彿とさせる前衛的な作風は、どこに行ってしまったのだろう。前作の「少女のための秘密の聖書」も、旧約聖書の話を書きたいならそれだけにすればいいのに、そこに挿入される話が無駄話にしか思えず、いったい何を書きたいのかと思ったが、本作に至っては、それ以上に行き当たりばったり感が強く、話が支離滅裂で、登場人物の言動も意味不明。痛い人間を描くなら、本谷有希子のように、共感できる痛さで描いて欲しい。これでは理解不能な宇宙人。芥川賞を取って、後はもうどうでもよくなった?2016/09/06

ちょき

39
うーん。作者の読者の対象から外れている気がするのでことさらにコメントは避ける。強者と弱者の戦い。平和だねぇ。2016/07/15

coco夏ko10角

31
自分にとって著者作品は合う合わないの差が激しいけど、今作はすごく面白かった。下読みや周りの人に対する主人公のツッコミよ!そして気付いたこと、変わった部分…。読んでてとても楽しかった。2016/06/27

ぴかりん@マヨ

27
人はそもそも生きるという刑罰を負って生きている。タイトルと可愛い装丁に惹かれて読みました。ぶっ壊れた人にも知らないだけで事情があるし、正しい事を主張しても少数派は多数派に勝てないし、人生いろんなツラい事があるけど薬味のアルコールで誤魔化しながら生きてる、みたいな本。小説家の卵の主人公が次回作の参考のためBL小説の下読みをする冒頭は読むのがキツかったけど…笑。ちょっと壊れた友人達との交流を通して変わっていく感じは面白かったです。少女漫画家の氷川さんがぶっ飛んでるけど、清々しくてなんだか格好良かったです!2016/11/30

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