ルービンシュタイン ゲーム理論の力

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ルービンシュタイン ゲーム理論の力

  • ISBN:9784492314845

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内容説明

超一流の経済学者は経済学をどう考えているのか。
経済学のあるべき使い方がわかる。経済学に関わるすべての人に贈るアドバイス。

現実に役立つかどうかは、経済学を評価する重要な基準ではない。

超一流のゲーム理論が教える、ほんものの洞察力。
優れたモデルは、感性を豊かにする。

社会を見る眼を深く鍛える本。

著者の人生にひきつけながら、
ゲーム理論、交渉、合理性、ナッシュ均衡、
解概念、経済実験、学際研究、経済政策、富、
協調の原理などの基礎概念が語られる。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

koji

12
ゲーム理論を知ろうとすると肩透かしを食います。しかし、ゲーム理論の限界の物語はとても分かりやすく、著者の言う「経済の本質」がうっすら分かりました。最後に、ビューティフルマインド懐かしかったですね。2017/08/25

りょうみや

11
経済学の数理モデル、ゲーム理論は実用的ではなく、寓話・物語のように教訓を得るためのものという主張。これは数理モデル全般に言えることなので、同様の主張は他にもあるが、経済学・ゲーム理論の第一人者が述べているところが目新しいのだろうか。ゲーム理論は一部で、著者の伝記、行動経済学の話題も混ざっている。日本語訳も読みやすくはない。2018/08/05

mit

10
経済学は非合理的?非現実的?そもそも単純なモデルで経済現象を記述するってどういうこと?本書は著者の個人的経験を交えたエッセイであるが、ミクロ経済学の基礎となるゲーム理論について、寓話的な社会モデルやアンケート実験を用いて、そのようなモデルの限界や、現実世界との違いについて鋭く指摘している。モデルから得られる結論を現実に誤用することにより、ゲーム理論は虚像と多くの勘違いを生み出してきた。本書の原題は「経済学寓話」と訳すべきものであるが、モデルが寓話であるからこそ、そこに洞察が生まれるのであろうと想像される。2017/04/10

Tomoyuki Kumaoka

8
ゲーム理論研究者のルービンシュタインのEconomic Fablesの松井彰彦氏による翻訳本。 「学問的研究は直接的かつ実用的な利益によって判断されなければならないのでしょうか。」 (引用)の一文が印象に残った。ルービンシュタインは、経済学の講義で学生たちに示されるモデルが実社会の捉え方の一つに過ぎないと考えている。ジャングル経済と市場経済の対比でそのことを詳しく述べる。異なる経済制度であるが、同様の道具を使用して説明できてしまう。モデルで説明できる魅力はあるが、善し悪しの判断も必要なのではないか、と。2016/11/06

bandil

4
タレブの本で名前を知り購入。経済学のゲーム理論と随筆の交錯する書。筆者は経済学の限界を認識しており非線形の現実世界で経済学は通用しないと喝破する。タレブを読んでいれば納得の話。それでも経済学には抽象的な美しさを見出せるという。経済学の抽象化から学際的探求心に及び落とし穴にはまってもがいてるとのこと(笑)。こういう自虐ができる人は本物だ。最後は自国への愛国心からの助言で幕。こういう人、日本にもいればいいのに。思わず膝を打ったのは社会的弱者に対する著者の見解。過激過ぎてここには書けないが大いに共感するところだ2021/01/15

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