内容説明
荒くれ者の集まる大阪・岸和田の頂点に立つ男、カオルちゃん。彼が街を行けば犬も猫も機動隊もヤクザも道をあける。そんな環境に育った中学生チュンバは、親友の小鉄とスリリングな毎日を楽しんでいる。そのカオルちゃんが死んだ? これから何が起こるのか? 爆笑! 爽快! 感涙! 「岸和田少年愚連隊」シリーズ決定版!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Shoji
61
帯にこう書かれている。「目先のこと、自分のことしか考えない、愉快でバイオレンスな大人のふるさと、大阪・岸和田。」これだけで充分おもろい。 昭和時代、大阪府警の署員全てが悪徳だったころのお話。 ダンジリ祭りが普通に流血祭りだった街のお話。 筋金入りのヤンキー達が織りなすバイオレンス。どのページも血祭り。 でも、登場人物には哀愁が漂い、情が湧いてくる。 まるで吉本新喜劇。 泉州弁が物語のスパイスになってておもろい!! 楽しく笑いながら読みました。2016/09/06
くみこ
20
笑いながら岸和田シリーズを読んだのはいつだったか。久々の再会です。今となっては、いつの時代のどこの国かと思うほど、有り得ない人と出来事が登場します。昭和の悪しき面や貧困がちらついたりはするものの、暴力もここまでくれば、いっそ清々しいってもんです。「おうコラ!おう!」「カ、カオルちゃんやー!」懐かしかったです。2020/01/19
こうちゃ
16
☆3 殺しても死なない男が死んだ? やんちゃな中学生チュンバとやんちゃのまま大人になった男たちが暮らす町大阪・岸和田。頂点に立つのは全身武器の男カオルちゃん。しかしそのカオルちゃんが死んだという。どうなる岸和田? 岸和田少年愚連隊シリーズ最新刊。著者=チュンバの自伝的小説、ということはカオルちゃんにもモデルが・・・。15年前の映画で演じた竹内力ははまり役だったろうな~。 2016/11/24
なにょう
12
岸和田の70年代の不良少年の話。考えるより先に手が出る。ほんまにこんな人らおったらケーベツするわ。ただ無茶苦茶さに圧倒される。ほんまはめちゃくちゃ悲惨な話だが湿っぽさはまったくない。2019/04/09
れお
11
岸和田少年愚連隊の話が大好きで、大魔神みたいなカオルちゃんの事がいっぱい。肩を叩かれたら脱臼してしまうとか、「ありえん〜」と笑いっぱなしで今回も面白かった?2016/09/26