創元推理文庫<br> いつもが消えた日

個数:1
紙書籍版価格
¥880
  • 電子書籍
  • Reader

創元推理文庫
いつもが消えた日

  • 著者名:西條奈加【著】
  • 価格 ¥753(本体¥685)
  • 東京創元社(2016/08発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784488430122

ファイル: /

内容説明

中学三年生の滝本望は祖母と神楽坂でふたり暮らしをしている。芸者時代の名前でお蔦さんと呼ばれる祖母は、気が強く面倒くさがりだけれど、ご近所衆から頼られる人気者だ。ある日、望の幼なじみの洋平と同級生の彰彦、後輩の有斗が滝本家を訪れていた。夕飯をお腹いっぱい食べ、サッカー談議に花を咲かせたにぎやかな夜。しかしその夜、息子ひとりを残して有斗の家族は姿を消した。神楽坂一家三人行方不明事件は大きく報道され、一家が抱える秘密が明らかに――。神楽坂で起きた事件にお蔦さんが立ち上がる! 粋と人情、望が作る美味しい料理がたっぷり堪能できるシリーズ第2弾。/解説=宇田川拓也

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

みかん🍊

94
神楽坂で元芸者の祖母お蔦さんと二人暮らしの中学生望、中学の後輩有斗の家族が突然居間に血痕を残して消える、前回は短編集だったが今回は長編のがっつりとミステリー、しっかり者で町内の人気者のお蔦さんの活躍が今回も冴える、何かと人間関係が希釈な現代、本来は人は助けたり助けられたり人間はそうやって生きていく迷惑だかららと関わるのをやめてしまえば人と人との繋がりは成た立たない。2017/04/06

優希

77
面白かったです。粋と人情が感じられる作品でした。そして大きな事件。神楽坂で一家行方不明を探索することになります。お蔦さんの手腕で解決していきますが、その姿には癒されます。人柄なのでしょうね。最後はじんわりしました。2019/09/27

ふう

70
シリーズものと知らずに2作目から読んでしまいましたが、十分に楽しめました。神楽坂に住む粋で聡明なお蔦さんと、孫でやさしく賢い望くんが、大切な仲間を守るために悍ましい事件の謎に取り組みます。のどかな少年たちの世界と、下町の人情味あふれるふれ合いに比べて、事件はかなり不気味で怖ろしく、どう着地するのかとハラハラしてしまいました。いつもが取り戻せたのか、もうもとには戻れないのか微妙なところですが、神楽坂の住人たちの温かさと、少年たちの前向きな明るさがあれば、きっと大丈夫。人のつながりの大切さを考えさせられますね2024/03/09

papako

64
神楽坂シリーズ。お金の闇に飲み込まれそうになった家族の物語でした。ほのぼのした表紙からは想像できない重いお話です。小野先生の有斗への肩入れには違和感。それだけ有斗が特別ってこと?金森さんの過去は消せないが、家族を見捨てなかったのでよいのかしら。料理はおいしそうだけど、お腹の底の方が重くなるお話でした。元通りにはなれないけれど、一歩前進できてよかったね。『迷惑をかける』と『助ける』この違いは受け取る側によるのかな。確かに自分にとっては助けるでも、相手は迷惑をかけたと思うのかも。肝に銘じておきたいです。2016/10/13

りょうこ

61
ご近所さんとの関係性が今回も良かった。合間合間の望の料理も美味しそう。ご飯を食べてるシーンがもっとあったら良かったのに!2017/01/18

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/11086813
  • ご注意事項

最近チェックした商品