ちくま新書<br> 安保論争

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紙書籍版価格 ¥968
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ちくま新書
安保論争

  • 著者名:細谷雄一【著】
  • 価格 ¥825(本体¥750)
  • 筑摩書房(2016/08発売)
  • ポイント 7pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784480069047

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内容説明

現代の世界で、平和はいかにして実現可能か。日本の安全は、どうすれば確保できるのか──。安保関連法をめぐる激しい論戦にもかかわらず、こうした肝要な問いが掘り下げられることはなかった。これらの難問を適切に考えるには、どのような場合に戦争が起こるかを示す歴史の知見と、二一世紀の安全保障環境をめぐるリアルな認識とが、ともに不可欠である。国際政治・外交史の標準的見地から、あるべき安全保障の姿と、そのために日本がとるべき道筋を大胆かつ冷静に説く、論争の書。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

nnpusnsn1945

60
内容は難しいが概ね同意できる。感情論でなく、理性で説けている珍しい本である。論調としては政府寄りかもしれないが、決して現実味のない国粋主義ではないし(満州事変は国際社会に影響を与えた、日本に侵略された東南アジア等と言及)、SNSで跋扈する結論ありきの(そして票田となりえる中間派を予め除いている)護憲派でもない。運動では具体的に述べられていない、外交や歴史上の観点から考える安保法制について論じられている。賛成、反対で信頼できる文献をリスト化しているのも良い。2021/11/28

kawa

19
安保法制を巡るあの暑い夏(2015年)は、どこにいってしまったのだろう。そんなクールダウンの季節に読めて良かった一冊。筆者は、安保法制の肯定論者。心情的に筆者の論に賛成の立場なのだが、集団的自衛権の変遷の記述には目から鱗、多くの憲法学者の言を鵜呑みにしていた。情緒的な発想を反省。そうは言っても、集団的自衛権が国際平和協力活動と後方支援活動に限定されているという説明、いつ、その解釈が拡大されるかは、国民がきちんと監視していないとだめ。情緒的感性では悪意の為政者に騙される。2016/09/17

ネムル

18
安保法賛成覇から書かれた論点・歴史の整理。日本の孤立平和主義批判、賛否論争の感情的な噛み合わなさなど、説得力を感じる点は少なくない。ただし具体性のないSEALDSの理想論を痛烈に批判する一方で、その感情的な論調がややも同じ陥穽にはまっている印象を感じる。また批判の矛先がSEALDSのような理想主義者ばかりで、安保反対派の学者に向かっていないのはやはり欺瞞ではないだろうか。反対派の著作を読まないことには評価をしかねる一冊。2020/03/01

ふぇるけん

16
序章で、「先進民主主義国の中で政治/国民/メディアのレベルでこれほど安全保障政策をめぐる論争が理性的に行われていない国は珍しい」と一刀両断した上で、抽象的に平和を叫ぶだけでは平和を確立することもできないし、戦争を避けることもできないとSEALDsの主張を一刀両断。具体例として、米軍のフィリピン撤退後の南シナ海における中国の台頭。「力の真空地帯」を作るとそこに新たな力を呼び込んでしまう。なので、安全保障は国際連携を維持しながら、緊密な安全保障体制を築くことが肝要。安全保障に関する入門書として最適な一冊。2016/08/17

モリータ

13
◆序章はネットでただで読めます。◆章構成と文章が冗長で整理が行き届いているとは感じられないが、論点についてはよくわかった。◆内田樹や高橋源一郎にはもう説得力を感じないが、日本が衰退局面に入っているという定量的事実の中でどうすべきか、というのは今でも重要な基本認識だと思う。◆そこで筆者の言う、日本が大国の地位に留まって力の真空を生み出さない(中国の無茶を招かない)ように国力を備えるべき、という主張が、難しい撤退戦を直視しない、イケイケドンドンの経済·軍事的成長策しか意味しないのであれば、あまりに貧困だろう。2016/07/10

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