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内容説明
日本代表通訳として常に傍らにいた著者が、イビツァ・オシム氏の日本での足跡を克明に記した迫真のドキュメント。日本代表監督としての軌跡、闘病の日々、日本サッカー協会アドバイザー就任から離日まで、その全期間923日の活動と発言が時系列で描かれている。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
壱萬弐仟縁
28
一番大事なのは指導者が自分のチームの選手を尊敬すること(2009年2月、45頁)。選手を尊敬していれば、靴で頭などぶん殴ることなどしないであろう。オシム氏は監督の前に、選手として、自分たちの監督の側から先発メンバーや作戦を相談されるほどの信望、信頼が厚かった。大学でも同様という(58頁)。人望が厚いのはチームの核として重要な資質。彼は、監督として、リスクをおかすことを選手に説いたという(111頁)。守備一辺倒ではつまらないから。2014/11/12
ばんだねいっぺい
18
オシムは、人知れずリハビリをライオンのように頑張ってたんだなと知った。2016/10/24
くまさん
14
W杯の日本対ベルギー戦に心を奪われた。ポーランド戦での結果主義は問わないでおきたい。試合後のロッカールームで、シャワーを浴びることもなく選手たちは立ち尽くしていたという。悔しさは消えない。しかし炸裂するベルギーのカウンターを目の前にしても、リスクを冒して攻めることを最後まで放棄しなかった姿は、最高級に輝いていたと思う。その種は、日本サッカーのことを考え見守ってくれるこのボスニアの知将によって撒かれ、静かに育まれていたようにも感じる。この人の痕跡とともに、この一戦は100年さきまで語り継がれていくと思う。2018/07/04
jiangkou
7
元日本代表監督オシム氏の通訳が通訳就任(偶然声がかかったらしい)からトレーニングや大会でのオシム氏や代表の様子。病気で倒れ、リハビリ、協会アドバイザ就任そして退任とオシム時代の全てを自身が訳した言葉を引用しながら記録したもの。ルポとしても読みごたえがあり。また、オシム時代が代表の勝率№1だった事など改めて認識させられた。またオシム氏が自分がいた痕跡を残したいと強く思っていることを知り、感銘を受けた。代表ファンなら必読。2016/08/18
bambam
6
オシムがW杯の監督出来てたらなぁと思ってるのは私だけではないようで、ネットでアンケート見てもオシム推しが多い。実際は体調やら年齢やら無理だろうけど、それほどまでに愛されるオシム。今でもオシムの解説が一番信頼できる。次の代表監督は、オシムの教え子ピクシーにしてほしいのに!!2014/07/21