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内容説明
白目が情報を発信する、感動する話には笑いの布石を打っておく、まばたきは聞き手に伝染する……。認知科学の最新知見が明らかにするコミュニケーションの本質は、驚きの連続だ。落語の科学的な分析で話し方のメカニズムを解き明かす研究者が、認知科学の基礎的な概念を分かりやすく解説するとともに、性格やハートの強さに影響されず誰もが実践できる話術の極意を伝える。話が下手な人は、何が間違っているのか? 様々なシチュエーションを科学的に分析することで、現場に活きる合理的な話術を伝授する! 【目次】はじめに/第一章 話術と認知科学/第二章 観客(聞き手)の反応を感じ取る/第三章 見えをコントロールする/第四章 効果的に話す/第五章 舞台に立つ前に作る話の構造/第六章 準備した話の内容から話術の世界へ/第七章 間と場の定義と実証的研究/第八章 話し方実践講座/おわりに
目次
はじめに
第一章 話術と認知科学
第二章 観客(聞き手)の反応を感じ取る
第三章 見えをコントロールする
第四章 効果的に話す
第五章 舞台に立つ前に作る話の構造
第六章 準備した話の内容から話術の世界へ
第七章 間と場の定義と実証的研究
第八章 話し方実践講座
おわりに
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ひろ☆
13
落語の笑いについて、研究しているところに惹かれて、読むも、まんまとアマゾン嘘レビューに騙された感でいっぱい(笑)2016/08/17
ゐぁくゎ
8
認知科学者の処女作であるらしい。理論は正確なのかも知れないが、読み物としては改善の余地が多い。タイトルに釣られて手に取ったが、大勢の前で、咄家のように聴衆のノリを感じながら、適切な間を入れて話せるようになりたいという人をターゲットにしているようだ。少人数の聞き手を前にして話す時の方法論を期待して読むと、当てが外れる。2016/09/12
カエル子
5
『やわらかな知性』からのコレ。すごい良書でした。わたしがインタビューやセミナーをするときに、理由はうまく説明できないけど実践しているアレコレの理由をたくさん教えてもらいました。相手と九十度の位置に座るのが良い理由とか、笑わせることがなぜラポール形成につながるのかとか、アクセサリはつけないほうが良いよねとか、おかげで全部キレイに説明できるようになりそう。リサーチ界隈の方々へのオススメ図書として追加決定ですわ。2024/06/01
Neuroticism
2
ビジネスコミュニケーションや会議での話の方法を知りたくて読んだが5点満点中3点。私の職場の会議は、ほぼカメラオフのオンライン会議なのだ!一方、この本でのコミュニケーションは、対面で話すことを前提としている。聞き手の反応が声色からしか分からないオンライン会議は、感情の伝達を困難にしていることは推察された。学びになった点は話術のモデル。話術は次の3要素からなる。①観客の反応を感じて判断し、話し方を調整する。②聞き手からの自分の見え方を調整する③話す内容。 これまでは①②の観点が抜けていた。2024/11/04
リュウキ
2
久しぶりに新書を読んだ。とはいえ、題名ハウツーっぽいが。。しかし、内容はというと、プロの噺家が実際に意識している話術や所作などを認知科学の観点から考察し、私たちに話すことに関する有用な知見を下さっている。話とは、話し手-聞き手系により成り立ち、どちらか一方だけでは成立しない。話し手は自らの話術を意識することはもちろん、聞き手側についてとも多くのことを意識しなければならない。ウケるはなしの共感に基づくいい話とフレームシフトを伴う洒落た話、実際に街を歩いて、他人の目線になってみようかしら。2020/08/16